表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
成り上がり庶民の英雄伝説  作者: 九十九 薛
王国騒乱編
15/19

異世界からの訪問者


姉さんとイヴを魔法で"精霊の森"へ転移させたが"三獣士"の猛攻で自分とエルミアは転移できなかった。

(姉さんとイヴはなんとか転移できたけど、こいつらを倒さない限り俺とエルミアは逃げれないな)

『クロア、なにか来る。そこから離れた方がいい』

少し離れるとさっきまでいた場所に光が降り注ぎ地面がえぐれた。

「な、なにが起きてるんだ!?」

えぐれた地面の上に二人の少女が立っていた。

「えっ!ここどこ!?」

「さっきまで学校にいたよね!?」

二人は慌てふためいていた。

『クロア、どうするの?』

(エルミア、"三獣士"は?)

『多分今の光に合わせて逃げたと思う』

(ふぅ、そうか。しかしどうしたもんか)

「あ、あの!」

「はい?なんですか?」

「ここって日本のどこですか?私たちさっきまで学校にいたんですけど」

「日本?」

懐かしい響だがなんのことか思い出せない。

「はい、私達日本人で。まさかここ日本じゃ無いんですか?」

「ここはシルフィア神聖国の領地だけど?」

「シルフィア神聖国?」

(日本、、、思い出した。俺の前世が確か日本だったんだ)

「ああ、ごめん。ここは君たちのいた世界とは別の世界」

「「えっ!?」」

「とりあえず場所を変えようか」

転移魔法で今度こそ"精霊の森"へ移動する。

「クロくん!!」

転移した瞬間に姉さんに抱きしめられた。

「ちょっ、姉さん!」

「主様、テレジア様はかなり心配しておられた。今回はおおめに見てもらえぬだろうか」

「分かりましたよ。今回だけですからね」

「あ、あのう、すみません」

「お二人共少し待っててください。エルミア、ミアーデ様とフェリシスさんを呼んできて」

「ん、分かった」

しばらくしてミアーデ様と気だるそうな顔をしたフェリシスさんが歩いてきた。

「お呼び立てして申し訳ありません。報告が三つほどありまして、いいですか?」

「うむ、構わん」

「まず一つ目は目的通り母さんの拾った人とお会いし、ここにいます」

「初めまして、お会いできて光栄です。"精霊の森"ミアーデ様、"魔王"フェリシス様、私はシルフィア神聖国大司教のテレジアと申します」

「二つ目は"竜魔王"イヴティアです。道中でたまたま助ける機会があり、今は私の剣として活躍しております」

「クロア・レディウスに救われ、彼を唯一の主としております。"竜魔王"イヴティアと申す」

「最後の一つなんですがすごく言いにくくて、ですね」

「申してみよ」

「彼女達なんですが、恐らく異世界から召喚されたもの達です」

「異世界からとな?」

「はい、私達の目の前に突然光が降り注ぎ気づいたら彼女たちがいたんです」

「ふむ、、極めて信じ難い話じゃな。しかし貴殿の言うことであるしな」

「フェリシスさん、異世界召喚について何か知りませんか?」

とフェリシスさんに話をふったら慌てながらこっちを向いた。

「な、何がじゃ?」

「フェリシスさん、話聞いてませんでしたね?」

「な、何を言っておるか。そんな訳なかろう」

「それなら話していた内容分かりますよね?」

「いや、それは、その、、すまぬ。聞いてなかった」

「はぁ、ちゃんと話聞いてください」

同じ内容をもう一度フェリシスさんに説明した。

「ふ、ふむ、そういう事か。異世界召喚、、、三千年前に一度だけ妾の父が異世界勇者と呼ばれる者と戦ったと聞いたことがある。確か、異世界勇者はシルフィア教会が召喚したはず」

「姉さんは何か知ってます?」

「いいえ、聞いたことないわ」

「申し訳ありません、お二人共。現状我々では何も分からないです」

「あ、いえ、こちらこそわざわざありがとうございます」

「クロアよ、自己紹介はしたのか?」

「え?」

「さっきからお二人共と呼んでいるではないか」

「あっ、、してないです」

くくくとフェリシスさんが笑っていた。



評価、ブクマ、感想お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ