聖剣を創っちゃった(テへ
飯を食い終わって少ししてから俺はふと思った。
そう言えば先ほど俺は料理道具を作る際に「鍛治魔法L」を使ったよな。
よく異世界ものだと鍛治魔法で何かしら特殊効果を付けたりしているから、作る際に何か特殊効果を付けれるかもしれない。
異世界もので特殊効果してるもので定番といえば...やっぱり聖剣かな?
異世界でよく魔王とか、邪神とかを葬る際に必要になる重要アイテムである聖剣。あれって神の武器って言われているけど結構特殊効果されているよな?
材料と万能図書館あれば案外俺でも作れるかもしれない。一応俺も神みたいだし。
それに聖剣って言ったら異世界ものでもかなりロマンのある品物だから、作って損はないと思うな。
よし、そうと決まれば早速作っていくか。
俺は万能図書館で聖剣の作り方を調べてみた。
すると案の定聖剣を作るためのレシピと製造方法と手順が載っていた。
俺は聖剣を作る際に必要な鉱石、ミスリルを鱗から剥がした。
さらに他の鱗から、創造魔法で火床、大槌、火箸等の剣を作るのに必要な設備を整えた。
さっき鍋を作った際は、鍛治魔法だけで簡単に作れるため良かったが、剣や装備など特殊効果を付与する為には、鍛治魔法だけでなく、ちゃんとした設備もしておかなければ特殊効果武器は作れないようだ。
要は鍛治魔法だけで武器や防具を作ると、飾りが豪華だけのただの武器や防具になっちゃうと言う事。
で肝心の鍛治に関してはもう一度調べてみると鍛治魔法を持っているだけで、鍛治技術を扱うことが出来るとの事。
前に説明で書いてあった「伝説的武器を作ることができる」というのは、技術と魔法両方を使うことで伝説の武器を作れて、どちらかを使わなければ伝説の武器は出来ないのだ。
まず剣にするミスリルを火床に入れて、形を変えやすくするように溶かす。
やり方としては、参考書だけでなく動く絵もおまけでついているので、それを参考に見ながら念力でやっていく。
ある程度熱が入ったら一回取り出し、その上にもう一つある鉱石を置き、再び火床に入れる。
今入れた鉱石は『オリハルコン』。
異世界ものやファンタジー系では伝説の鉱石として知られている。
剣として使えば、どんな魔物が相手でも刃毀れもせず常に鋭さを保つことができる。
そのオリハルコンとミスリルを混ぜる事で、魔力の流れを良くし、さらに剣としての丈夫さを合わせた聖剣を作れる為、必須な鉱石である。
ちなみに、このオリハルコンは俺の鱗ではなく、毎度お馴染み創造魔法で作ったもの。
一応俺の 宝物庫で低確率でオリハルコンが生み出されるみたいだけど、流石に今現場聖剣作るのに必要になるしあと低確率の為、今回は作っちゃいました。
オリハルコンが溶け出したところで、もう一回取り出し大槌で鍛錬しながらミスリルとオリハルコンを混ぜるように、念力で思いっきり叩く。
鍛錬することで、ミスリルとオリハルコンに混じっている不純物も火花で飛び散り、さらに二つの鉱石が少しずつ曲がっていき、最後にはミスリルがオリハルコンを取り込むように畳まれた。
確か日本ではこう言うのを「一文字鍛え」と言ってたな。
この作業を後14回程繰り返していき、ミスリルとオリハルコンが完全に混ざり合うようにしていく。
14回の鍛錬が終わり、ミスリルとオリハルコンが完全に混ざり合った鋼を見て、何を作ろうか。
聖剣って言ったらやっぱりファンタジーに出てくる洋風なのが良いかなと思うが、大体異世界もので定番だからあまりメイン武器として使うのは飽きたし...よし、折角刀鍛冶だからここは日本刀を作るのが良いな。
異世界で日本刀はとても珍しいと思うし、前世でも日本刀は芸術品としても評価は高いから、使わなかったら観賞用として作っておくのも良いな。
俺は造込みをし、刀身の構造ができたところで小槌を手に取り、鋼を伸ばす為に叩いていく。
この作業地味に見えて、結構重要な作業でもあった。
沸かした状態の鋼で徐々に打ち伸ばさないと、疵の原因になってしまう為、冷えてきたらすぐに沸かさなければならない。
十分に伸ばしたら、次に先端の切先部分を切り落とす。これも只切り落とすのではなく、切先になる部分の逆方向から切り落とさなければならない。
普通に切り落とすだけでは、切先部分で途切れて、切先部分の強度が落ちてしまうと書かれていた。
次に日本刀の形を作り上げる為に火造りを行う。
火造りには「平造り」「鎬造り」「切刃造り」の三種類があるが、今回は本造りとも呼ばれている鎬造りにしていく。
鎬造りは平安時代以前に作刀された平造りの後の時代に作成された日本刀の形状。
鎬造りには特徴として鎬筋と横手筋の二つがあり、鎬筋とは、棟区から切先まで続く鎬の筋で、横手筋とは、切先寄りの刃から鎬筋にかけて延びている線があること。
それぞれの筋に合わせて小槌を打ち、筋ができたらやすりで擦っていく。
そして最後に焼き入れをする為に、粘土と木炭等を混ぜた土を平らに塗っていき、その上に波紋を作る為に黒い色をした置き土を塗っていく。
出来上がったら、再び火床に入れ、刀全体に火を通す。
この作業実際は刀身の温度を確認するため、本来は光が一切入らない様にするのが効率がいいらしいが、新たに確認された機能...「見極めの目」の力によって刀の温度を確認することができる。
...しかし、念力は最初からあったけど、さっきまで見極めの目なんて機能は無かったんだよな。
さっきの拡大化&縮小化も最初はなかったから、もしかしたら何かしらのアクシデントで簡単に手に入るのかもしれないな。
よし、十分火が全体に通った状態のまま、すぐさま水に浸ける。
ジュウウウ・・・
水に入れた瞬間、刀に帯びた熱が急速に下がっていき、水は熱に反応してブクブクと泡を生み出す。
よくテレビで見たことがあるが、この刀に命を吹き込む瞬間がとても好きだ。
これを少し取り出してまた浸してはを何回も繰り返して、刀の熱が完全に冷めるまで続けていく。
刀の熱が完全に冷めて水から取り出してみると、そこには鏡みたいに自分の顔が写り込んだ綺麗な刀があった。
流石日本の技術。
現在でも芸術品として作られている日本刀は、重要無形文化財保持者であれば一本200万を超える程の値打ちがあるし、一般でも数十万から100万円もの価値があるから本当に現代までこの技術を続けてきた刀鍛冶に感謝しないとな。
これで一応刀としては完成だが、これを完全な聖剣にするには後もう一工夫が必要である。
まず、刀の筋に鏨という彫刻刀みたいなものを小槌で叩いていく刀身彫刻で、聖剣に必要な模様を丁寧に彫っていく。
少しでも崩れてしまうと、聖剣の効果が出なくなるみたいで、彫り間違えないようにしていく。
掘り終えたところで、瓶に入ったインクを取り出し、彫った部分に丁寧に塗っていく。
このインクは、俺の爪、魔水晶、水金という三つの素材を混ぜ合わせて、作ったもの。
水金は、現実世界で言う水銀に近い性質を持った鉱石みたいで、
これも少しでも塗り間違えてしまうと、効果が発揮できないし、一度塗ってしまうとやり直すことができないから気をつけないと。
最後に鞘と柄を異世界風にアレンジしたもので作った後は、鵐目辺りに聖剣を制御するのに必要不可欠な宝玉、「虹神玉」を取り付けた後、締めとして鍛治魔法で特殊効果を付けてる。
意識を集中させ、目の前の日本刀に力を注ぐ。
すると、日本刀が輝き始め刀の周りに七つの光の玉が出現すると、光の玉は刀に入り込んでいった。
これで特殊効果は完了となった。
刀は先ほどの輝きとは別に稀に虹色の輝きを発するようになり、見た感じから神の武器と言われそうなものになった。
さっそく鑑定で刀のステータスを確認してみる。
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NAME:名無し
CLASS:聖剣
LANK:L
ミスリルとオリハルコンを混ぜ合わせて作られた日本刀型の聖剣。
全ての属性を纏うことができるが、その中でも光と聖の魔法を纏うことで、
より強力な攻撃を与える事が出来る。
所有者によって大きさを変えられる。
ENCHANTING
・劣化防止 ・形状維持 ・完全修復 ・聖属性付与 ・全属性付与
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ふーむ、聖剣としては結構いい効果が付与された。
劣化防止はその名の通り、剣を腐敗させる錆が付くのを防いだりする効果。
形状維持は剣を使い続けると刃が欠けてきて、刃こぼれになるのを防ぎ常に鋭さを保つ効果。
オリハルコンが入っているため、余程のことがない限り折れたりすることはないが、刃こぼれになるのは抑えきれないみたいで、それを考えるとこの形状維持は結構いい。
完全修復はもし何らかで折れてしまっても、魔力を通すだけで刃を元に戻すことができるようになる。
そしてやっぱり聖剣として魅力的なのが、この属性付与である。
聖剣は所有者が魔法を発動した際、刃に魔法を集中させることでより強くなる。
属性付与に関するものを検索してみて、同じものとして魔剣と呼ばれるものもあるが、あれは既に剣に付けられた属性攻撃という特殊効果によって発動しているみたい。
その上、属性攻撃は一度入れた属性でしか攻撃できない為、状況に応じて属性付与できる聖剣より劣るそうだ。
どれどれ、一回俺で魔法を付与できるかやってみるとするかな。
ドラゴン「ファイヤーエンチャント!!」
ゴォォッ!!
属性の魔力を込めた瞬間、刃に刻まれた模様と鵐目の「虹神玉」が反応して光を放ち、模様が刃の先端にまで光がきた瞬間、刃に炎が纏わり付いた。
これで敵を斬りつければ、炎によるダメージと斬れ味が上がる。
さっき説明していなかったが、鵐目に取り付けた虹色に光る「虹神玉」は聖剣制作に欠かせない重要アイテムだった。
もう一度説明欄を見てみると、聖剣に纏わり付く魔力の放出を最大限に抑えるのと無駄な魔力を無限に貯めるための制御装置みたいなもので、これを無しに使った場合によっては魔力が聖剣に溜まっていき、限界に達したとき暴走を引き起こし、周囲に被害をもたらしてしまうそうだ。
その為、この玉に貯めることで暴走のリスクをなくし、尚且つより抑えることでより強い力を発揮させることができる。
しかし、この「虹神玉」オリハルコンよりも滅多に姿を出す事がない幻のアイテムと言われているみたいだが、聖剣を作る際作ろうかなと思ったとき、アイテムボックスに100個ぐらいあった時は「本当に幻のアイテムか?」と疑問を抱いたな。
まぁ、一種の特典みたいなものみたいだし、これから聖剣を作る際に必要な素材を探さずに済むからいいかな。
・・・あれ?さっきから開きっぱなしの聖剣のページ、まだ下にスクロールできるんだ。
そう思い、俺はページを下にスクロールして、続いている文章を読む事にした。
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聖剣
聖なる力を宿しており、邪悪なものを簡単に斬り裂く事ができる伝説級の
武器。
特殊なミスリルとオリハルコンの二つの鉱石を混ぜ合わせ、鍛治魔法Sを
持つ鍛治師によって作られる。
能力としてはそれぞれだが、共通として劣化防止、形状維持、完全修復、
聖属性付与の四つが必ず付いている。
持ち手から刃の先端にかけて特殊な模様が刻まれている。
この模様に魔力を通す事で、剣全体に退魔の力が発動し、邪悪なものを斬
り裂ける。
(ここから未解読)
現在、この世界に存在する聖剣は大神殿が保管している3本のみ。
また新たに聖剣を作る際には、創造神『プリミム』の了承を受け、その神の
神力をミスリルとオリハルコンに受ける事で、新たな聖剣を製造できる様に
なる。
もし、無断で聖剣と称した者には『プリミム』により神罰が下される
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・・・
・・・これやばいな(汗)
え!?聖剣って簡単に作っちゃいけなかったの!?
俺もう一本作っちゃったし、しかもこれ紛れもなく本物の聖剣なんだけど!!
まっまぁ俺も神みたいだって載ってたし、多分大丈夫だろう!!(汗)
よし!ここから更に何本か作っちゃおうっと!!(汗)
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「フフッ、ちゃんと転生したみたいでよかった」
どこかは知らないが、周りには色んな花が咲き誇る草原みたいな所に1人の女性がいた。
見た目は、純白のドレスに天女の羽衣のような衣、背中には三つの輪が中心の大きな輪に均等に付いており、髪は薄桃色のロングヘアーをしており、神秘的な雰囲気を表している。
彼女は鏡みたいなもので、聖剣のことで慌てている宝龍を映し出して、見つめていた。
「どうやら聖剣を作って慌てているみたいだけど、別にいいのよ。だって貴方は私の眷属になったから」
彼女の発言から、どうやら宝龍に転生した大橋直木と関わりのある人物の様だった。
彼女はにこやかな表情から一変して悲しげな表情へと変わった。
「それにあと何本か作っておいて、戦力を上げておいて欲しいわ。近い将来、この世界は厄災の渦に飲み込まれてしまう。そうなってしまってはこの世界も、私のいる神域も滅びてしまう。本当なら関係のない貴方を巻き込むのはいけないけれど、一刻の猶予もなかったから、強制的に呼び出しちゃったわ...ごめんなさい。」
どうやら彼の知らないところで世界の危機に瀕している様だった。
「さて、直ぐにホーラル聖国に勇者召喚の神託を与えて、厄災の対策を与えてあげなければ」
彼女は鏡を何処かに仕舞うと、何か人の言葉ではない言葉を唱えるとそのまま何処かへと消えてしまった。