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シノノメナギの恋わずらい  作者: 麻木香豆
第三章

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素敵なドレス

 お寺に着くと慶一郎さんが先に来てプランナーさんやメイクさん、カメラマンさんと話をしていた。

 彼はとても社交的で。スタイルも良くてイケメンだから女性スタッフたちは浮かれている。わたしも浮かれたいわよ。


「あ、おはようさん。ちゃんと夜は寝られたか?」

 ってそんなことをにこやかに言われても。恥ずかしい。俯いてると怪しまれるわね。常田くんは笑ってかわしてたけど。


 それぞれ別の部屋に通されて着替える。ああ、やっぱり首元のキスマークが気になるわ。お化粧してもらうから日焼け止め以外はスッピン。マスクつけているからバレなかったけどメイクさんの前ではさらけ出さなきゃいけない。


「梛さんは肌も綺麗で羨ましいです」

「ありがとうございます……」 

「このことをいうのもあれですけど……私たち女性よりも女性らしいというか……すいません」

「いえ、別に大丈夫です。嬉しい、女になりたくてもなれないけどそう見えるならラッキーかも」


 メイクさんの手つきは細やかで優しい。薫子にもやってもらったことはあるけど、人にメイクをやってもらうと魔法をかけてもらったかのよう。今度真似してみようかな。

 髪の毛も少し付け毛をしてボリュームアップ。お寺でウエディングドレスなんてミスマッチかと思うけど露出するところが総レースだからお上品ね。


 メイクさんも顔が綻んでいる。

「ほんと素敵です……早く皆さんに見てもらいたい、あっ」

 ん? みなさん? 

 でもわたしがいつも化粧してるよりもやっぱりやってもらったほうが全然違う。うまい。

 何度も見てしまう。ばあちゃん、この姿見たら喜ぶかな。メイクを初めて教えてくれたのはばあちゃんだったもん。ありがとう。


 そして……死んだ母さんにそっくり。わたしがどこかで見た母さんの花嫁写真と全く瓜二つ。やっぱり親子なんだ。


 ……母さんのおかげかしら、こうして女の人みたいに見えるのも。夢の中で塩撒いちゃったけどそこは改めて感謝しないと。


 ありがとね、母さん。


 耳元には揺れるパールのイヤリング。付け爪もしてもらった。手元も隠れるから男らしさは隠せる。いいドレスと出会えたなぁ。


 




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