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カイロウ・アジュカとキョウイコウ  作者: ウドン9191
1/7

逃げ自慢は逃げ出す


 目を覚ます・・・・


 一人であることに・・・・・

錯綜する思い・・・・・


 起き上がり・・・・


 呼気を整え・・・・

答えを出す・・・・


 「正しい」

「すべて正しい」


 「正しい」

「ハッキョウの世は正しい」


 俺はパジャマ姿で・・・・

手紙を取り出す・・・・・


 収納という念術・・・・


 村で一番の念狩人・・・・


 故に良い妻を得・・・・・

故に命をとし・・・・


 狩り続けた・・・・

誇りでは無い・・・・・


 喜びですらない・・・・・


 ただ権力に酔っていた日々・・・・

死ぬことなど恐ろしく無い日々・・・・・・・


 世が変わり・・・・

狩人では無く成り・・・・・


 戦える者は兵装者のみ・・・・


 誇りが疼かされ・・・・・

成れると・・・・・


 友は推薦され・・・・

俺は志願し・・・・


 落ち・・・・・


 妻は支えると・・・・

友は間違えていると・・・・


 ハッキョウノ世が・・・・


 正しいと理解した・・・・

理念も志も・・・・・


 いつかこわしたであろうおれ・・・・・・

逃げることに押し付けることに・・・・


 後悔が無かったと言えば嘘になる・・・・


 手紙の中身は・・・・

友と今では友の妻の素晴らしき日々が綴られている・・・・


 俺が送れといい・・・・

馬鹿正直に送る友・・・・・・


 何時か更なる権力を得て迎えると・・・・

「ばかだよなあほんと」

「お前は善くて俺はダメなんだよ」


 其れがハッキョウの世・・・・・

俺は友の傍には行けない・・・・


 行けば問題になる・・・・


 友の手紙を仕舞・・・・


 そしてコッキョウの手紙を手にし・・・・

「俺はだから逃げる別の世に」


 汽車のような世界・・・・

多くの車両世界・・・・


 二つの世に成ろうとする世界・・・・


 「天に二つの太陽は要らず」


 最近は物語をよみふけ・・・・

過ごしていた金は友にねだり・・・・・


 立ち上がり・・・・


 布団を収納し・・・・

服装を旅人にし・・・・・


 なにも無い部屋を見回す・・・・


 村より出て住み続けた部屋・・・・・


 「思い出すのは嘆きのみ」

「なんと寂しい生き方だ」


 「友なら違うのだろうな」


 強ければ権力が得られた・・・・

好き勝手出来た・・・・


 死ぬことより其方が怖かった・・・・

知った時・・・・・


 「嫌ってたのと同じ」

「くくくくくく」


  手紙がぐしゃりと・・・・

 

 「あーいけね」


 手紙を綺麗にする・・・・

収納し・・・・


 歩き出す・・・・

 

 


お読み頂き有難う御座います。

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