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弱虫バトン  作者: oga
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第二十六話

作者 oga

 こうなったら、部長である私が止めるしかない。


「みんな、そこまでよ!」


 黒板を手のひらでバン! と叩く。


「うっさいなぁ……」


「アリスちゃん、黒板がかわいそうです」


「ご、ごめん……」


 パンダとイエモンに注意されて、軽く頭を下げる。


「と、とにかく、私に提案があるわ!」


 部室の広さは36畳あるけど、その大半がブックマークの本棚によって占拠されている。

まずはこれを取り除く必要があるわ。


「今メンバーは7人よね? 私にイエモン、パンダ、ブックマーク、あと仮だけど、でんじろう、エンジョイ、エミリー。 この部室を平等に使いたいと思うんだけど……」


「36を7で割れば、一人約5畳になるな」


 でんじろうが得意げに答える。


「そういうこと。 だから、私物は持ち込んでもいいんだけど、5畳までのルールは守って欲しいの。 だからブックマーク、あなたの本棚は少し撤去させてもらうわ」


「嫌よ! なんであなたがそんなこと決めるの!?」


「なんでって…… 部長だから?」


 すると、今度はパンダが不敵な笑みを浮かべて私に提案してきた。


「アリス、どうせなら足が早い者順で部屋の私有地を決めない? 一番早ければ16畳、次に9畳、5、3、2、1、0でどう?」


 0畳ってのはちょっとかわいそうじゃ……

チラ、とブックマークを見る。


「なんで私を見るの!?」


 その時、突然部室に袴を着た女子生徒が入ってきた。

あれは確か葉月弓はつきゆみ

弓道部だ。


「部室が手狭になっていたのだ。 アリスよ、私と勝負しろ。 16畳は私が頂く」


 




 



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