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第二十四話
作者 栗原雪
「まあ、いいわ。どうせ、もう何台かタブレットあるし。」
しまった! この子、お金持ちだった。
じゃあ、ブックマークが走るようになるには?
「さてと、じゃあ適当に開いたページを読んで頂戴。」
152ページ
「今晩一晩は我慢しなさい。そうすれば、この次はこらえるのが楽になる。
そして、その次はもっと楽になる・・・・」
「・・・。」
「・・・。」
「私、駅伝やるわ・・・。」
え!?
あっさり!?
「最後のページ。」
「はい!!」
そこを開くと・・・
「運命とは、最もふさわしい場所へと、貴方の魂を運ぶのだ・・・・」
「だからね、これは運命。きっと神様の与えた試練。」
不思議な運命によって、ブックマークは我らが駅伝部に入った。




