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弱虫バトン  作者: oga
22/79

第二十一話

作者 栗原雪

「じゃあ、読んでもらえる?」


渡されたのは、『シェイクスピアの名台詞』

どうしよう、読める気がしないなあ・・・


そう思いながら1ページめくる。


「え~っと、逆境ぎゃくざかいが~与えるものこそ~美しい。それはガマガエルに似て・・・

 え~っと、何これ?」


『プッ』

ブックマークがいきなり吹き出した。


「え? 何?」

私は彼女が何故笑っているのか理解できない。


「あなたって、本当に馬鹿ね。」


「へ?」

馬鹿とは失礼な!

馬鹿だけど。


「だって、漢字の読み方間違えてるし。 みにくいも読めないし。」

「すみません・・・」


苦手なんです、漢字。


「ちょっと、428ページ開いてくれる?」

「428ページッと。」


これなら読めそう!


「ものの善し悪しは考え方ひとつで決まる ・・・」


「よく出来ました。」


「どうしてこれを?」


「この言葉の通りよ。」


どういうこと?

頭にはてなマークが浮かんでいることに気づいたブックマークは、

クスッと笑って、


「だから、彼方にとって私の骨折は良くないことかもしれない。

 でも、私にとっては学校で勉強せずに本読めるでしょ?」


なるほど! あれ?

「でも、本のページめくれないじゃん。」

「ホント馬鹿ね・・・ この時代、タブレットがあるでしょ?」

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