第十八話
作者 栗原雪
「お前、何言ってるんだ?」
でんじろうは訳が分からないという顔をした。
「いや、だから、お願い!! 駅伝やろ?」
諦めない。
ここで諦めたら、試合終了になってしまう。
「・・・。」
「・・・。」
でんじろうと、エンジョイは黙り込んだ。
ホント、こういうことは似てるんだよな・・・
仲悪いくせに。
「私はいいよ?」
沈黙を破ったのはエミリーだった。
「エミリー!! ありがとう!」
ノリが良い、エミリー。
「じゃあ、僕もやるよ。」
「じゃあ、俺も。」
うん。やっぱ似てる。
「じゃあ、決まりね。」
「はい! 頑張りましょう!」
3人は駅伝部員として、戦ってくれることになった(正式には、まだ部員じゃないが・・・。)
「じゃあ、まずは夏合宿だね!」
「Oh! YES!」
ノリノリ、エミリー。
「フン。 生半可な気持ちで取り組むんじゃないよ。」
張り切る、パンダ。
「絵美里と、合宿・合宿。」
とにかく絵美里な、でんじろう。
「頑張りましょう!」
楽しそうな、イエモン。
「エミリーにかっこいいとこ見せなきゃ。」
燃える、エンジョイ。
そして、私。
この5人で挑む、駅伝。
響、見ていてね。
私、強くなったから。




