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VR世界の双剣少女は初めてのゲームを満喫する  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中


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初心者ダンジョンを攻略しました(その1)

 そこは地下鉄の通路のような雰囲気の通路だった。

 私の地元には地下鉄がないから、慣れ親しんだ風景というわけではないけれど。

 東京だと地下鉄の通路が一つの街になっているって教えてもらった。

 昨日(現実世界では今日なのだけど)東京に来たばかりなので東京観光ができていないけれど、バイトが終わってから時間があったら、その地下の街も見学したいなって思っている。

 美味しいスイーツのお店とかリサーチ済みだ。

 そういえば、地元のデパートでも地下に美味しいケーキのお店があったし、地下とスイーツには密接な関係があるのかな?

 だとしたら、このダンジョンも美味しいスイーツのお店が……さすがにないよね?

 お店どころか、人がいる雰囲気もない。


 石床を歩く足音だけが通路に響き渡る。

 手で壁を触るとほんのり冷たい。

 遠足で行った鍾乳洞みたいで、真夏の暑い日とか避暑に良さそう。

 ここでゆっくり買ってきたおやつでも食べようかな?

 ダメだダメだ。

 おやつは何か観光スポット的な場所で食べると決めたんだ。

 それまで我慢!


「あれ?」


 何か動いた。

 魔物だと思う。

 さらに凝視する。

 ぷにぷにした半透明の丸い玉だけど、つぶらな瞳に可愛い口をしている。


【ぷにスライム】


 うわぁ、かわいい。

 あれも魔物なんだ。

 思わず抱き着きたくなるけど、でもそれだとワイルドハムスターの時の二の舞だよね。

 剣で斬って……もいいのかな。

 そう思っていたらぷにスライムが体当たりをしてきた。

 私は剣で受け止める。

 このくらいの攻撃なら簡単に防げる。

 クレハスさんと戦ったときは、純粋な戦闘経験の差とさらに彼がHP自動回復というスキルを持っていたこともあり速攻で戦ったけれど、本来、二刀流は通常の一刀流の剣術に比べて防御に適した戦い方だ。

 小刀で防御をし、大刀で打つ。

 まぁ、双剣は両方とも小刀と大刀の間くらいの長さだから感覚は少し違うんだけど。


 そう考えていたらぷにスライムが「ぴゅー」って声をあげた。

 何この子――鳴き声までかわいいの?

 ってあれ?


 ぷにスライムが集まってきた。

 その数七匹。

 うわぁ、かわいすぎるよ。

 でも、これだけの数に一度に襲われたらぷにぷに天ご……じゃなくて一気にHPが減っちゃう。


 そうだ!

 剣道場での訓練を思い出せ。


 お父さんの意味のわからない謎訓練その13!


風翔突気法(エアリアルドリル)


 剣道場中に浮かんだ扇風機で飛ぶ風船――それを身体に触れずに竹刀で突く稽古だ。

 あれはかわいいスライムじゃなくて風船!

 風船! 風船!

 そう思い込む。


 風船(ぷにスライム)が飛んできた!


 いまだっ!


 二本の剣で風船(ぷにスライム)を斬っていく。

 最高同時に五十の風船を相手にした私の敵ではないね。

 

 気付けば風船(ぷにスライム)はいなくなっていて、小さな丸い石だけが落ちていた。


【ことねのレベルが上がりました】


 レベルアップだ!

 これでちょっとだけ強くなれるんだよね。

 ステータスの割り振りは……全部終わってからでいいや。

 それより落ちてる物を拾おうかな。

 確かドロップアイテムって言うんだよね、これ。

 なんだろ、これ?

 スーパーボール?

 大きさも触感も見た目もそんな感じだけど――


【スライムゴム:そのままでは食べられない。加工することで様々な料理の材料になる】


 へぇ、食べ物の材料になるんだ。

 とりあえずインベントリに入れておこう。

 でも、このゲームに登場する魔物って可愛いな。

 魔物と戦うって聞いて物騒な世界だなって思ったけれど、可愛い魔物が多い。

 それはそれで倒すのがかわいそうなんだけど、でも怖い魔物と戦うより全然いいよね。

 ダンジョン探索も楽しもう。

 そう思ったときだった。

 目の前に魔物が現れた。

 糸を出して天井からぶら下がっている。


「ぐぅも?」


 変な鳴き声の、八本足、八つの目、お尻に大きな針。


【ビッグモ】


 ビッグモ?

 ……グモ?

 …………くも?


「いっ」


 私は引きつった声を上げた。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!」


 全力で逃げた。

 途中、いろんなかわいらしい魔物を蹴散らしながら。

 もう、蜘蛛がいるなんて聞いてないよぉ。

いよいよ初心者ダンジョンに挑むコトネ

苦手な蜘蛛が現れて大暴走です


6話+αくらいダンジョンの出来事が続きます


コトネの冒険楽しい、もっと見たい、まだまだ読みたいって方がいらっしゃいましたら、

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