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VR世界の双剣少女は初めてのゲームを満喫する  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中


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釣りダンジョンに行きました(その1)

 仕事に戻るテルミナさんに、焼き菓子のお土産を渡した。

 そして私はスキル屋に行く。

 スライムイーターに殺されちゃったけれど、テルミナさんの言う通り纏まったお金が手に入ったのは大きいよね。

 それに、レベルが6も上がって、賞金稼ぎという称号も獲得できた。

 そういえばまだ効果を確認してなかったな。


【賞金稼ぎ:賞金のかかっているモンスターへのダメージが1%アップする】

【賞金稼ぎ:賞金のかかっているモンスターを30匹以上倒す】


 また1%だ。

 消費税より低いけど、高ければ高いほどいい数字だからお得って感じはしないね。

 あと、ステータスのポイントも結構貯まっていたので、この機会に割り振った。

 やっぱり防御力が低いままだときついよ。

 今回だって、スミスの作ってくれた防具があったからマシになったけれど、スライムイーターの一撃が結構重かった。

 もしDEFの数値を上げていればもっと長い時間戦えたと思う。

 なのでDEFを中心に、残りをATK、AGI、LUCに割り振って。


――――――――

NAME:コトネ

RACE:人間種

LEVEL:24


HP:430/430

SP:160/160

ATK:140

DEF:75

INT:15

MGR:10

AGL:99

DEX:20

LUK:55


POINT:0


SKILL:※【鈍重化Lv1】


TITLE:【冒険者】【期待の新人】【大型ルーキー】【無謀な挑戦者】【全滅しました(※敵が)】【片付け最速王】【若葉の踏破者】【蜥蜴絶滅委員会会長】【賞金稼ぎ】

――――――――


 よし、こんなものでいいかな?

 もしも戦闘中にステータスを割り振っていたら、もうちょっとスライムイーターを倒せたかもしれない。

 とステータスを割り振りながら歩いていたら街路樹にぶつかりそうになった。

 危ない危ない。

 歩きスマホと一緒で、歩きステータス操作は危ないね。

 やっぱり戦闘中のステータスの割り振りは無理だよ。

 と手の平返しでさっきまでの考えを否定する。


 その時、リーフさんからメッセージが届いた。

 面白いダンジョンの鍵が手に入ったから一緒に行かないかとのお誘いだった。

 私以外にも二人誘っているらしい。

 行きますと伝えて冒険者ギルドへ。

 私が来たときにはリーフさんはまだ来ていなかったけれど、直ぐに来た。


「早かったんだな」

「ちょうどスキル屋に行っていたんです。欲しいスキルがあったので――」

「そうか。一体何のスキルを――っと、二人も来たようだな」


 来たのは男性と女性だった。

 男性の名前はガンテツさん。

 柔道家80キロ級のようなガッチリとした体格の男性だ。柔道家と思ったのは、着ている服が格闘家っぽい服装だったからだろう。

 名前だけでなく、黒い短髪はいかにも日本人っぽいけれど、逆にこのゲームの世界では似合わない。

 女性の名前はミミーさん。何故か釣り竿に麦わら帽子だ。

 自己紹介より先に名前がわかるのはゲームならではだね。


「紹介するわ。彼女がことね。彼がガンテツ、彼女がミミーよ」

「ガンテツだ。格闘家をしている。普段は格闘ゲームばかりしているのでこういうゲームは初めてだ」

「私はミミーよ。釣りが趣味で、釣りゲーマーね。ここでも釣りばっかりしてるの」

「コトネです。双剣で戦ってます。ゲームは初心者です。美味しい物を食べるのが好きです」


 私がそう言うと、ミミーさんも頷いて、「そうよね。このゲームって食べ物の味が意外と凝ってるっていうか、他のVRゲームより遥かに美味しいのよ」と賛同してくれた。

 なんでも、他のVRゲームでも物を食べることはできるんだけど、甘い、苦い、渋い、辛い、しょっぱいみたいな簡単な味覚はわかっても細かい味の表現まではできないらしい。

 スミスが言っていた、ゲームに興味のない人でも楽しめるように――という配慮なのだろう。

「それで、リーフ。これからいくダンジョンはどんな場所なんだ?」

「ミミーが提供してくれたの」


 リーフさんがそう言うと、ミミーさんが魚のマークの鍵を取り出して言った。

 とってもかわいい。


「釣りポイントを貯めて手に入れた鍵よ。参加人数は1~4人、推奨レベルはレベル15~25。大きな魚が釣れるダンジョンだって」


 推奨レベルっていうのはなんとなくわかるんだけど、釣りポイントってなんだろ?

 釣り具店のポイントカードかな?

 店ごとにポイントカードがあったりしたら、私のインベントリがポイントカードでパンパンになっちゃいそうだよ。

 それに、釣りって言っても――


「私、釣り竿を持ってないよ?」

「俺もだ。そもそも釣りをしたことがない」


 ガンテツさんは釣り竿を持っていないどころか釣り未経験らしい。

 確かに、ガンテツさんなら川で釣りをするより、素手で魚を掴む方が似合ってそうな気がする――と、ちょっとだけ失礼な事を思った。


「大丈夫よ。釣りだけのダンジョンじゃないし。予備の釣り竿もあるから、釣りがしたければ貸してあげる」


 釣りだけじゃないんだ。

 いろいろと楽しめる要素があるのかな?

 海だったらマリンスポーツ、川だったら渓流下りみたいな。

 初心者ダンジョンも楽しかったけど、みんなで行くダンジョンもきっと楽しいよね。

 報酬の分け方について細かく取り決めをする。

 釣りの獲物は全員で食べる分を除いて釣った人のもの、とかドロップアイテムはトドメを差した人の物とか。


「では、行くか」


 私たちは冒険者ギルドの奥のダンジョンに通じる扉に向かった。

 鍵を持っているミミーさんが扉の鍵穴に鍵を挿し込む。

 そして開いた扉の先で待っていたのは――


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