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VR世界の双剣少女は初めてのゲームを満喫する  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中


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賞金首モンスターを探しました

 レクシアの街の外に出た私は、テルミナさんに教えてもらった街道を北上していた。

 街道はあまり魔物が出ないらしいので平和な雰囲気だ。

 途中、行商人らしき馬車とすれ違ったり、大きな鳥が飛んでいたり、綺麗な花が生えていたり、純粋に旅が楽しいと思えた。

 暫く歩くと、誰でも休憩に利用できる「旅人の小屋」という建物が見えてきた。

 店の前にある木の椅子にお婆さんが座っていた。

 横には大きな六角柱の水晶がある。


「いらっしゃい。はじめてこの店に来たのなら、この水晶に触れておいき」

「パワーストーンみたいなものですか?」

「この石はワープ石と言ってね。触れたことのある別のワープ石のある場所や教会に一瞬で移動できるんだよ」

「一瞬でっ!?」


 凄い!

 さすがVR、なんでもありだ。

 言われた通り触れてみる。


【ワープポイント:旅人の小屋(レクシア街道)が登録されました】


 あ、いまはレクシアの街の教会と北門、南門に一瞬で移動できるみたい。

 これなら帰りは楽だね。

 旅人の小屋の中では休憩場所の他にパンや焼き菓子が売っていたのでつい衝動買いしてしまった。

 美味しい。

 高級洋菓子店の味にも負けないのに、この値段で買えるんだ。

 そうだ、テルミナさんへのお土産に追加で買っておこう。

 あと、私のおやつの分も。

 結構多めに買ったけれど、ワープできるなら、いつでも買いに来られるね。

 休憩終わり。

 さらに街道を進んで、二本生えている杉の木の間を真っすぐ進む。

 大きな岩を通り過ぎてさらに真っすぐに。

 すると、深い穴が見えてくるから――


「ここでいいんだよね」


 インベントリからスライムゴムを取り出して穴の淵に置く。

 そして、じっと待つ。

 すると――


「出てきた!」


 穴の中からごそごそと出てきたのは、大きなサソリだった。


【スライムイーター】


 スライムが大好きな魔物で、近くの村にスライムを育てているスライム牧場があってそこのスライムを襲うから危ないという理由で賞金が掛けられたんだって。

 スライム牧場っていうのも気になるんだよね。

 ぷにスライムがいっぱいいるのかな?

 魔物のぷにスライムはなでなでぷにぷにできなかったけど、飼育されているぷにスライムならなでなでぷにぷにできるかも。

 そんなことを考えている間に、スライムイーターがスライムゴムをハサミでつまんだ。

 凄い、あれってスーパーボールみたいな弾力があって硬い、しかも球体のものって斬りにくいのにあんなに真っ二つにできるなんて。

 しかも、同じハサミで今度は器用に掴んで、食べている。

 スライムイーターの口、よく見ると小さいね。

 でも、かわいくない。

 さて、行きますか。


「宮本ことねです。よろしくお願いします」


 一対一の勝負に不意打ちをするつもりはない。

 武士道精神とか気取るつもりはない。

 二本の剣を鞘から抜いた。

 スミスの双剣、初お披露目だよ。

 もちろん、いきなり実戦じゃなくて昨日の夜しっかり素振りはした。

 最初から手が馴染んでいた剣だけど、いまは前の剣と同じように扱える。

 この挨拶によって、日常の私から戦いの私への気持ちの切り替えが行われる。


 まずは相手の強さを伺う。


「小手っ!」


 まさに小手調べだよ。

 私の二本の剣をスライムイーターはハサミで受け止めた。

 硬い。

 それに強い。

 スライムイーターが力で私を押しのけようとする。

 ここで踏ん張る事もできるけれど、私はあえてその力に身を任せて後退した。


 この子、リザードソルジャーより強いよ。

 

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