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VR世界の双剣少女は初めてのゲームを満喫する  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中


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初心者ダンジョンを攻略しました(その6)

 リザードソルジャーに倒された私。

 きっとまた意識を失って教会に行っちゃうんだろうな。

 でも、倒した数に応じてご褒美が貰えるってふわるも言ってたし、きっと何かいいものが――

 ……教会に飛ばされてない?

 それに――


「あれ? 死んでない?」


 HPバーに僅かに緑色が残っている。

 そうか、剣の攻撃と尻尾の攻撃とじゃダメージが違うんだ。

 あと一発ダメ―ジを受けたら死ぬということだけを考えていたけれど、斬ると叩くじゃダメージが異なるのは当然か。

 回復用のポーションを飲んで立ち上がる。

 リザードソルジャーはまだ7割――70匹くらい残っている。

 でも――

 

「もう勝ったね」


 慢心ではなく確信を持って私はそう言った。

 中国の三国志とか戦国時代の話とか好きな友だちが言っていた。

 軍事における全滅とは、戦闘集団が全員死ぬことではなく、三割が死傷することを言う。

 つまり、リザードソルジャーは全滅の要件を満たしている。

 だから勝ち――とかそういう話じゃない。 


 相手の攻撃方法はだいぶ把握が進み、尻尾攻撃があることも把握できた。

 なにより、壁を背中に戦える状況。

 ここなら背後の攻撃を読む必要もないし、一度に相手にする数も三匹程度。

 ただし、背後に壁がある状態だと剣の扱いも難しくなるのでそこだけは気を付けないと。

 

「さぁ、覚悟っ!」


   ※ ※ ※


【コトネのレベルが上がった】

【CHALLENGE BOSS BATTLE ALL CLEAR】

【戦闘評価:Sランク】

【報酬:宝箱(金)×3】

【称号:蜥蜴絶滅委員会会長を獲得しました】


 ふぅ、終わったぁ。

 レベルも一気に18まで上がっちゃったよ。


【若葉の踏破者:ダンジョン内の取得経験値が1%アップする】

【蜥蜴絶滅委員会会長:爬虫類系の魔物へのダメージが1%アップする】


 1パーセント……たった1パーセントか。

 称号って効果があんまり高くないよね。


「ことねさん、おめでとうございます! 驚きました! まさかチャレンジボスを全部倒しちゃうなんて」

「えへへ。もしかして、チャレンジボスを全部倒したのって私が初めてですか?」


 クレハスさんを倒したのって私だけだって言ってた。

 もしかしたら――って思ったけれど、流石に違ったみたい。


「いいえ、他に二人チャレンジボスを倒しています」


 あ、そうなんだ。

 やっぱりそう甘くはないね。


「では、報酬をどうぞ! 金の宝箱三つです!」


 目の前に三つの金色の宝箱が現れた。

 直ぐに開けたいけれど、帰ってから確認しよう。

 

「ちなみに、途中で負けたら宝箱の数が減ってたの?」

「リザードソルジャーを一匹も倒せずに負けたら銀の宝箱を一つ、一匹から五匹倒していれば銀の宝箱を二つ、六匹から十匹倒していれば銀の宝箱を三つ、十一匹から三十匹で金の宝箱を一つ、三十一匹から九十九匹で金の宝箱を二つ、百匹全て倒して金の宝箱を三つ贈呈することになっています」


 つまり、銀の宝箱三つより、金の宝箱一つの方が価値が高いってこと?

 一体中には何が入ってるんだろ?

 金銀財宝かな?


 あ、でも食費と宿代は十分あるし、現実世界に持って帰ることができないならお金ってあんまり必要ないんだよね。

 

「では、ことね様。出口はあちらになります」

「ありがとう、ふわるさん。でも、もう一個質問していい?」

「いいですよ。僕に答えられる質問ならなんでも答えます」


 ふわるが笑顔で言った。

 なので私は一番気になってることを尋ねた。


「初心者ダンジョンってもう二度と入れないんですよね? 絶対に?」

「はい。コトネさんのレベルは18になりましたので入ることはできません」


 やっぱりそうだ。

 これは聞かないといけない。

 じゃないと一生後悔することになるかもしれない。


「だったら、ダンジョンであの噴水と扉以外に観光名所はありますか!? あるならいまのうちに行っておきたいんです!」

「…………」


 どうやらこのダンジョンに観光の目玉になるような場所はないそうだ。

 じゃあ、心置きなくダンジョンから脱出できるね。

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