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ゲームな世界!  作者: サクヤ
21/22

シオン。

一応シオンは主要メンバーです。

未だキャラが定まりません。








「シオン君も予想以上に強かったけど・・・多分私より強いだろうけど・・・でもサクヤ、君は反則過ぎると思う。本当に君のレベルが気になるよ・・・」



 なぜかミナがあきれていた。



「あれ、すでに太陽でしょ。ってか太陽超えてるでしょ。あんなの創れるなんて、最早反則以外の何物でもないよ・・・」



「そんな、人を化物みたいに言うな」



「いやそうでしょう?」



「ならミナも十分、他の人間や『天才』からしたら化物だよ!」



 あの、名も知らないLv.700越えの超巨大モンスターにどでかい大砲ぶっ放したのはどこのどいつだ。


 一撃でHP半分以上削ったくせに。


 本当にびびったんだぞ。



「そうかなあ? まあそんなことはどうでもいいよ。それよりシオン君は? まさか本当に殺しては、いないよね・・・?」



「まあ、あいつも最後になにかしら高エネルギー溜めてたからな、大丈夫だろ。もし無防備でまともにくらったら、ミナはもちろんシオンも余裕で即死レベルのものではあったけど」



「それはまずいでしょうが!!! すぐ治療しないと! シオン君!!」



 ミナは、シオンが吹っ飛んでいった方に駆けていった。


 まあ死んでいないことは分かる。


 あいつの生命力、というか・・・そういったものを感じるから。


 ただ大怪我をしているかもしれないが、ミナが向かったならまず大丈夫だろう。



「ふー・・・どうなんのかなぁこの事件、そして、これから・・・」



 太陽はまだまだ真上には遠い。


 早朝とまではいかないが、全然早い時間。


 やるべきことはたくさんあるけど・・・今日中に終わればいいな。


 まず最初に、シオンの話でも聞くか。





 *****





「んで? せっかく早めに仕事終わらせようと思ってたにも関わらずお前が目を覚ました時にはもう夜だったからお前から話を聞くことも出来ずに一日中暇で暇でしょうがなかった、ってどういうことだコラァ!!」



「えええええええぇぇぇぇぇ!?」



 俺はとりあえずシオンを背負い投げで10メートル程ぶん投げておいた。


 ・・・昨日からベースキャンプにしている地点に俺達はいる。


 そして、ミナの手料理も食べ終え(もちろんシオンの分は無い)一息ついたころにようやくシオンが起きて、人を散々待たせたくせにぼけっとした顔で俺達を見てきたからついイラっときて問答無用でぶん投げてしまったのは仕方がないことだと思う。



「ちょっとー! 夜なんだからそんな暴れないでよ。モンスターでも来たらどうするの」



 ミナが溜息をつき、俺に言う。


 薪が燃える火に照らされているミナの横顔は、なんというか・・・とにかく綺麗で、見とれてしまった。


 しばらくぼーっと眺めていると後ろから声がした。



「散々文句言いながら人を容赦無くぶん投げておいて自分は女の子に見とれてるって、それこそどうなの? いくら彼女だからってさ・・・」



 人がせっかくミナを見てたのに邪魔するってどうよ?



「ちっ・・・はえーな、復活」



「そんな露骨に舌打ちしないでくれませんかねえ!? ・・・転移してきたからね。にしても、最悪の目覚めだよ・・・」



「自業自得だろうが」



「それよりサクヤ、シオン君が私を君の彼女と言ったところに突っ込もうか」


 

「ああ、聞いてなかった・・・・・・、、は!?」



 なに!? 彼女!?


 ミナが・・・俺の!?



「いやいやいやいや! 何、赤くなってんのサクヤ!!」



「いや、だって・・・」



「ああ悪い、自分から言っといてアレだけど、あんたらみたいなあからさまなラブコメは専門外だから他所でやって」



「ならまずあんたが他所に行きなさいよ。ってか、あからさまってなによ!!」



 ここは俺達が最初に見つけたところだし、そもそもなんでシオンがもうすでにパーティメンバーみたいになってるんだ?


 っていうか、



「別にラブコメなんてしてねえ!」



「あーはいはい。普通こういうのは本人達に自覚ないもんなー」



「サクヤ。こいつ、いらつくわ」



 もう一回太陽ぶち込んでやろうか。


 俺はなんとなく炎を集めてみた。


 周囲の空気が炎に巻き込まれていき、風となって吹き荒れる。



「ッ!! わかったわかった!! 頼むからそれはやめてくれ!! ・・・軽いトラウマなんだよ・・・」



「変なこと言うからよ。っていうかさ、今のもそうだけど、君のキャラ?がいまいちつかめないんだけど・・・」



「確かに。それにいつのまにか俺達に溶け込んでいるしな」



「んなこと言われても・・・まあ、俺の特技とでも思ってもらえればいいよ」



「人を怒らせる特技?」



「本当にすいませんって!!」



 思ったよりミナがこの話題を引っ張るな・・・


 俺の彼女扱いされたことを意外と根に持ってるらしい・・・ちょっとショック。



「うん、君が今考えてることは多分勘違いだよ」



「ああ、なんか俺もそんな気がする」



 それは二人して俺が単純だと言っているのだろうか。


 ミナはいいとしてもシオンにまで言われるのは心外・・・というかムカつく。


 っていうか、シオンは本当になんなんだ。


 朝は、理不尽に、殺すやらなんやら言ってたのに。


 あれは無理してたんだな。


 どうせ少しでも自分を強く見せて、事を荒げずに済ませるためとかそんな理由だろう。



「まあそれはいいとして、私さ、ずっと気になってたことがあるんだけど・・・」



 そういえば、俺にもある。


 会った瞬間に、殺すとかそれ以外にこいつが言ったこと。



「そうそう。お前が初めて会った時に言ってたことだよ。詳しくは覚えてないけど、シオンの話は『第三者』がいるように聞こえたぞ」



「私もそれ。一体どういうことなのか。それも含めて、『君のこと』、それと『君がこの事件について知ってること』を話してくれる?」



 それを聞くために、シオンが起きるのを待ってたんだから。



「うーん・・・えっと、おそらくミナも普通じゃないんだよな? サクヤと一緒に行動してるんだから。俺としては、あんたらがなんでこんな強いんだ、とか色々聞きたいことはあるけど・・・負けたんだもんな、俺・・・」



 いったん言葉を切るが、腹をくくったのか、シオンは言う。



「分かった。まずは俺から話す。でもその後はちゃんとあんたらのことも話して欲しい」



 俺達がうなずくと、シオンは話し出した。





















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