第5話 初めての海7
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
その後はまべに着くと、
一行はすっかりこうふんして、
ユニーク号から走り出ました。
青く、
形を常に変える海。
足のうらにさらさらと
心地よいすな。
よせては返す波は、
まるでせんさいなレースの
カーテンのようです。
海はそれまでに、
一行が見たことのある
どんなものともち
がっていて、
そしてだれもが
心引かれるものでした。
それからみんなは、
ユニーク号に取りつけ
られた大きなかさを
取り外してはまに立てたり、
イスを出したり、
水着に着がえたりと、
それぞれにいそがしく
動きだしました。
ポチはわくわくしながら、
ユニーク号からケンの
手を引いてはまべに出ました。
「ケンちゃんどう?
海だよ。
なんてすてきで、
なんて不思議なものだろうね」
そう言うとポチはしせんを、
太陽の光をはんしゃする
海からケンへと移しました。
するとポチの顔からは、
きらきらとしたかがやきが、
すぐに消えてしまいました。
海の前に立っても、
ケンは何も答えよう
とはしませんでした。
それどころか、
ケンには目の前の海が、
全く見えて
いない様子でした。
彼は彼の考えだけを、
ただひたすら
見ていたのです。
後ろからダイがやって来て、
ポチのかたをたたきました。
「ダイちゃん、どうしよう。
ケンちゃんに海は、
全然効き目がないみたいだよ」
ダイは黒いひとみで
ケンをちらりと見た後、
ポチに向かってやさしく
ほほ笑みかけました。
「さあ、どうだろう。
だってまだ、
今しがたはまに着いた
ばかりではないか。
何事にも、
時間は必要だよ」
そう言われると、
ポチは少しほっとました。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2026年2月27日です。
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