第5話 初めての海5
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
ミルクのお説教が
長くなるとふんだ
オーティスは、
歌うようにそう言うと、
イヴとミルクの
わきをすりぬけて、
表へ行ってしまいました。
彼は左手でオクの
細いうでを引き、
右手にはイヴのお皿から
フレンチトーストを二まい
取って行きました。
オーティスが
部屋からいなくなると、
ミルクはため息を
ひとつつき、
イヴはまた笑った後、
せきばらいをしました。
ユニーク号から
少しはなれた木の所で、
オーティスとオクは
止まりました。
あんまり速く走ったので、
二人とも息を整えるのに
少し時間がかかりました。
先に落ち着いた
オーティスが
オクを見ました。
オクは両手をひざに
当てて下を向き、
まだはあはあと
かたで息をしています。
オーティスは自分より
いくぶん大きな
オクの背中に手を置き、
心配そうにたずねました。
「だいじょうぶ?
すごく苦しいかい」
するとオクが
顔を上げました。
黒いかみでふち
取られた額には、
あせをかいていましたが、
その顔は笑っていました。
「ああ、おどろいた」
「ごめんね。
いたずらをして
おこられるのは、
これが初めて?」
オクが笑っていたので、
オーティスはほっとして
たずねました。
「うん。
いたずらをしたのも、
こんなに速く走ったのもね。
今まで一人じゃこわくて、
いたずらしてみたいなんて、
思ったこともなかったんだ。
ミルクさんには少し
もうしわけなかったね。
だけど君といっしょ
だったから、
なんだか
おもしろかった。
いたずらって
こわいものじゃなくて、
どきどきする、
ちょっぴりおもしろい
ことなんだね」
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2026年2月23日です。
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