第1話 たんじょう日の準備8
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
「だって、オーティスが
りっぱに見えるように、
わざとかいているんですもの。
オーティスのお気に入りの
本『コウスケのぼうけん』の
中に出てくる、えいゆう犬
ペペみたいにしたかったの。
きっとペペだって、
こんなしょうぞう画を、
一まいは持っているはずよ」
ミルクはオーティスに
みかたしてもらおうと、
ねっしんに彼の方を向いて
言いました。オーティスは
何と言ったらよいか、
分からなくなってしまいました。
三人でそんな話をしている
となりで、あいかわらず
ケンとポチは曲作りをしていました。
ケンがメロディーを作り、
ポチがそこにかしを
つけていくのです。
けれどかしを書くというのは、
ぜんぜんかんたんな
事ではなくて、むしろとても
むずかしい事なのでした。
ポチはだいぶ長いこと、
つめをかんだり、
短いはい色の毛でおおわれた
頭をぽりぽりかいてみたり。
どうしたものかとあれこれ
考えていましたが、
なかなかいいかしが
思いうかびません。
そこでふと顔を上げると、
となりで絵をかいている
ミルクの後ろすがたが
目に入りました。
ミルクはポチより
二つほど年上で、
彼より少しだけ長身でした。
そしてミルクの毛は、
すてきな茶色で、
しっぽはススキや
キツネのそれのように、
ふさふさしています。
ポチはそれを見ていると、
しぜんとこんなかしが
できあがりました。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年8月29日です。
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