第1話 たんじょう日の準備7
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
入口のとびらを、
リリスがけたたましく
しめたので、みんなは
二人に気がつきました。
側にいたミルクが言いました。
「ああ、お帰りなさい。
どう、見て。とっても
すてきにできたでしょう?
あとはがけにもう少し
色をのせて、オーティスの
毛を細かくかき
こんだら完成よ」
ミルクは絵の全体の
バランスが分かるように、
上半身を少し絵からはなして、
首を左にかたむけました。
オーティスとリリスは、
しぶい顔をしながら、
ならんで絵を見つめました。
そこには光をあびて、
がけの上に立つオーティスが、
ぎょうぎょうしく
えがかれています。
はいけいにはうっそうと
しげる森があり、まるで
中世貴族のしょうぞう画のようです。
「なんだか、少しおかしいな。
オーティスに、とてもよく
にているけどさ。
あんまりドラマチックすぎるよ。
まるで、オペラの
ワンシーンか何かみたい。
せっかく上手くかけるんだから、
ふだん通りのかわいらしい
オーティスを、そのまま
えがけばよかったのに」
リリスが口を曲げて、
思った通りの事を言いました。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年8月27日です。
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