第4話 旅は道連れ18
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
「私はそのころ、
成犬になったばかり
だと言ったね。
だから自分の人生の
行く末を占って
みようと、
そう思ったのだ。
私はおみくじの
箱に手を入れて、
これと思うのを
すぐに引き出した」
「出たのは大吉!
ねえ、
そうでしょう?」
オーティスが
たまらず
声を上げると、
ダイはにっと
笑いました。
「おみくじを
開いてみると、
そこには半吉と
書いてあったのだ」
「半吉?」
オーティスは
きょとんとして
言いました。
そんなのは、
聞いたことも
なかったからです。
「そう。
私も初めて見たから
おどろきは
したけれどもね。
通りかかった
神主さんにたずねたら、
どうやらそれは、
吉と凶が半分ずつある
という意味らしい。
私はそれで、
自分の人生の行く末を
占ったわけなのだが。
まあでも、
それをすぐこんな風に
考えてみることに
したのだよ」
ダイはオーティスへ
向けていたひとみを、
また星空へ
移して言いました。
「自分は
これからの人生で、
どうしたってよいこと
まるまる全部を、
手に入れることは
できないのだ。
自分が引いた
おみくじの
意味はきっと、
どんなに
がんばっても、
よいことの半分は、
自分の手から
こぼれて落ちて、
なくなってしまう
と言うことなの
だろうな、と。
そんなら
いっそうのこと、
この先はずっと、
よいことは半分だけ
受け取って、
あとの半分は
だれかにあげて
しまおうと、
私はそう
思ったのだ。
むだにするよりかは、
ずっといいからね。
今までそうして
生きて来たが、
そうしたら自分が
思っていたよりも
ずっと、幸せな
人生を送って
来られたよ」
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2026年1月16日です。
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