第2話 研究発表会3
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
オーティスは
「ただいま」とともに
家のドアを開けると、
勢いよくかいだんを
かけ上がり、
三階のミルクの
部屋に入りました。
「ねえ、聞いてよ。
ダイちゃんが
たんじょう日
プレゼントにね、
この夏いっしょに
旅へ出ないかって
言うんだ。
ぼくらは行き先も
何も決めないで、
テントとねぶくろと
なべだけ持って
行くんだぜ。
正真しょうめい、
本当のぼうけんに
出かけるんだよ」
するとベッドに
ねそべって、
ファッションしを
読んでいたミルクが、
ざっしを置いて
すわりました。
彼女はオーティスを
よび寄せると、
側にあったハンカチで、
彼の毛についたどろを
落としてやりながら
言いました。
「まあ、それは本当?
よかったじゃないの。
夏はキャンプをするのに、
持ってこいの季節だもの。
きっとわすれられない、
素敵な思い出になるわ」
そう言われると、
オーティスは短いしっぽを
こきざみにふりました。
キッチンで夕食のしたくを
していたイヴもやって来て、
話に加わりました。
「まあ、そんな素敵な
プレゼントを
思いつくなんて。
さすがは、ダイちゃんね。
出発の日取りが決まったら、
教えてちょうだい。
色々と準備を手伝うから」
そう言うとイヴは、
ふとベッドの上に
置いてあるざっしに
目をやりました。
「ところでミルクは、
いったい何を読んでいるの」
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年9月29日です。
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