第2話 研究発表会2
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
ここまで来ると
オーティスは、
急に考えに行きづまって
しまいました。
彼はイヴとミルクと
とても仲がよく、
いつでも心が
通っています。
しかし彼女達は
オーティスの姉で、
家族です。
オーティスには
たくさんの友達がいますし、
みんなのことが大好きです。
しかし彼らが
親友かと聞かれると、
オーティスの心は、
いまいちピンと
来ないのでした。
「ぺぺにとっての
コウスケみたいに、
ぼくも親友がほしいな。
でも親友を見つけるのって、
かんたんな事じゃ
ないみたいだ。
それでも
大きな生き物は、
みんなだれかしら
親友がいる。
ぼくもきっとりっぱな、
一人前のりょう犬に
なったら、親友が
できるんじゃないかな?」
オーティスは
つぶやきました。
それから彼は、
息を切らしながら、
曲がり角を
曲がりました。
ぬかるみに少し
足をすべらせて、
はねたどろが白い毛に
何点かつきましたが、
彼はへっちゃらです。
『かわいい犬のお店』には、
もう明かりが灯っていて、
まどからイヴとミルクの
かげが見えます。
かげはかいだんを上ったり、
ベッドにこしかけたり。
いつも通りの
二人のかげです。
イヴとミルクは
そうしながら、
オーティスの帰りを
待っているのでした。
(ダイちゃんはどうだろう?
ダイちゃんが言うように、
ぼくらは全然似ていない。
でもいっしょに
旅をしたなら、
その時には強い
きずなで結ばれた、
親友になれる
かもしれない。
きっと、
そんな気がするぞ。
ぺぺとコウスケが
そうだったみたいに」
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年9月26日です。
〇注意:作者がコメント欄を読むこと、
またいかなる場合もコメントへ
返信することはございません。
読者の方のコミュニティーとして
節度ある使用へのご理解に感謝いたします。
〇注意:この作品は 『小説家になろう』、
『カクヨム』、『Novel days』に
同時掲載しております。




