第1話 たんじょう日の準備16
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
「ダイちゃん」
ふいをつかれた
オーティスは、
小声で言うと、
体を起こしました。
ダイはおじいさんで、
年を重ねただけの
そうめいさを持った
犬でした。
しかしいつでも
はつらつとして、
少年のような心を持ち、
ゆうかんだったため、
みなはおじいさんと
言うよりは兄のように
彼をしたっていました。
ですから彼は
親しみをこめて、
みんなから
「ダイちゃん」と、
少年のようなよび方で
よばれていました。
「オーティス、
もしかして君には、
何か考え事でも
あるんじゃないのかい」
ダイが、オーティスの
となりにこしを
下ろしながら、
急にこう切り出しました。
「えっ、
どうしてそう思うの?」
オーティスはおどろき、
少し赤くなって聞き返しました。
「私はね、
考え事をする時はいつでも、
歩きたくなるものなのだ。
さっささっさと歩くと、
頭の回転が速くなって、
なやみなんてふき飛ぶ
ような気がするものさ。
だから今もこうして、
散歩に出て来たのだよ。
そしたらどうだろう。
同じように店を出て来た、
君を見つけたわけだ」
ダイはオーティスを見て、
にっこり笑いました。
「ダイちゃんにも、
なやみ事があるの?」
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年9月17日です。
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