第1話 たんじょう日の準備14
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
そこにいるみんなが、
お茶の時間を
楽しんでいました。
しかしオーティスだけは、
こう茶にうつる、
ゆらゆらと形を変える
部屋の様子をながめて、
だまっていました。
オーティスは
ひと月ほど後に来る、
自分のたんじょう日の
プレゼントについて
考えていたのです。
みんなが用意している
プレゼントはどれも、
オーティスがほしい物とは
ちがっていました。
けれど、それを残念に
思っていいものでしょうか。
こんなにたくさんの仲間が、
自分のたんじょう日のために、
いっしょうけんめい準備
してくれているのです。
家族や友達と、平和で
幸せなたんじょう日を
むかえられるというのに、
プレゼントの事を
不満に思うなんて、
わがままな事では
ないでしょうか。
オーティスは、まだ
温かな湯気を立てている
アップルパイにも
手をつけず、
みんなががやがやと話す中、
ただ一人きりで
店を出ました。
こんな時には散歩を
するにかぎります。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年9月12日です。
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