第1話 たんじょう日の準備12
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
「今度、
魔女のりんかい学校で、
月星海岸と言う
所へ行くんだ。
そこで買いたい物があるから、
お金をためているんだ」
リリスはすわっていたイスの、
前の二本のあしをうかせて、
ぐらぐらと前後に体を
ゆらしながら言いました。
「おいリリス、
最近やりたい放題
なんじゃないか。
そんな事君のお母さんが
知ったら、
ただじゃおかないぞ。
それに今だってこんな
時間にここにいて。
夜ふかしならぬ、
昼ふかしじゃないか」
ケンが言いました。
するとダイが、
リリスをようごしました。
「リリスの家では、妹が
生まれたばかりだったね。
家じゅうバタバタしていて、
リリスが何をしていても、
だれも気づかないのだろう。
リリスはお母さんを
取られたようで、
少しさみしいのだよ。
ところでケン、
来週の研究発表会の準備は、
もうできているのかね」
その言葉を聞くと、
ケンのひとみは急に
かがやきだし、せきを
切ったように話し出しました。
「まだ終わっていないのだよ。
『音楽が心にあたえる
えいきょうについて』の、
研究を発表する予定でね。
もうすぐ仕上げに入るところさ」
「ネズミ大先生が数年に
一度かいさいしていると言う、
例の研究発表会のこと?」
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年9月8日です。
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