第1話 たんじょう日の準備11
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
「ところでたのんでおいた、
ちょっぴり毒入りキャンディ
の売り上げは、どうだい?」
ちょっぴり毒入りキャンディ
と言うのは、リリスが
こづかいかせぎに作った、
その名の通りちょっぴり
毒が入っている
キャンディの事です。
ただ毒と言っても、
一週間息が止まるとか、
一時的にきおくを失うとか、
いっしゅんとんでもない
相手にこいをするとか、
そう言ったちょっとした
いたずらに使える
たぐいの毒なのです。
リリスは始め、それを
イヴのカフェのレジ横に
置いてもらおうとしたのです。
しかしそんな悪しゅみな物を、
イヴが引き受けるはずが
ありませんよね。
そこで、
二階のミルクの香水店に、
置いてもらう事にしたのでした。
「それが意外と好評なの。
物好きな生き物がいるものね。
よく、いたずら好きの
妖精達が買って行くわ。
先月は、あるキツネの
ごふじんが買いに来たし。
昨日も三個売れたわよ」
ミルクはキツネの
ごふじんのところでは、
声をひそめ、口もとを
手でおさえて言いました。
「やっぱり!
みんな多かれ少なかれ、
だれかにうらみを晴らし
たいと思っているんだな。
それも大げさにではなく、
ちょっぴりうさ晴らし程度に」
リリスはうれしそうに、
手をこすり合わせました。
「お金をかせいで一体、
何にするの」
ポチが、アップルティーをかき
回していたティースプーンを置いて、
えんりょがちにたずねました。
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次回の掲載は2025年9月5日です。
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