第1話 たんじょう日の準備1
イヴやミルクとその仲間達が、
オーティスのたんじょう日の準備をしていると
とつぜんのトラブルにみまわれて……
対象:小学校四年生位~
読み聞かせやいやされたい人にもおすすめ☆
ーかけがえのないあなたへー
青い森と言う所へ、
行ったことがあるでしょうか?
もし、
星がなる木をごぞんじなら、
そのまま月がのぼる方に
向かって山をこえます。
そしてすずらんのおかを通りすぎ、
小さな川を三つわたるのです。
運よく深い森に着いたなら、
さあそこが、
先ほど言った青い森なのです。
その森の犬町に、
イヴやミルク、
オーティスは住んでいます。
三人は姉弟でしたが、
種類は全然ちがっていました。
長女のイヴは、
ぽちゃぽちゃとした
美しいダルメシアンの女の子で、
真っ白い毛に黒い
はん点が少しだけ、
体にもようをえがいていました。
彼女の両耳は真っ黒ですが、
顔にはほとんどはん点はなく、
ただ目の上にアイシャドウのように、
整ったもようがあるのでした。
イヴはもも色のくちびるが
チャームポイントの、
明るい女の子です。
次女のミルクは、
その名前からは
想像できないような、
茶色の毛をした
雑種の女の子です。
毛は長くおだやかな
波を打っており、
黒いひとみはやさしげで
いつもきらきらとしていました。
一番下のオーティスはというと、
少し毛足の長い
ジャック・ラッセル・テリアの
男の子です。
彼は体中、真っ白い毛で
おおわれていましたが、
左耳と目の回りだけが
茶色いアイパンチでした。
茶色い耳の先っちょは、
これまたポチンと
白くなっていて、
それが彼のトレードマーク
なのでした。
森の中に、
三人の家がありました。
その一階でイヴはカフェを、
二階でミルクは香水と
せっけんの店を開いており、
三人はそれで生計を
立てていました。
その店は『かわいい犬のお店』
とよばれていました。
三人はこの森で、
気のいい仲間達と、
楽しくくらしていました。
三人にとってわすれられない、
不思議な冬が通りすぎると、
いつしか季節は、
またかがやくような
春へと変わっていました。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2025年8月13日です。
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