酸ヶ湯温泉までの峠道
十和田神社での不思議な体験の後、涼太はさらに東北の自然を堪能するため、次の目的地として有名な酸ヶ湯温泉を目指すことにした。友人から聞いた評判と、温泉の効能を楽しみにして、彼は愛車のJB23ジムニーに乗り込んだ。
峠道は険しく、狭い道が続いていたが、ジムニーの四輪駆動と頑丈な足回りのおかげで安心して進むことができた。木々の間を縫うように走る道は、時折急なカーブや急勾配が現れる。そのたびに、ジムニーのハンドルをしっかりと握りしめ、エンジン音を楽しみながら進んでいく。
途中、涼太は何度も立ち止まり、車を降りては自然の美しさに見とれていた。深い緑の森、遠くに見える山々、そして清らかな川の流れ。都会では感じることのできない新鮮な空気が彼の心を満たしていった。
峠道を越え、ついに酸ヶ湯温泉に到着した涼太。温泉の湯気が立ち上る中、彼は湯船に身を沈め、全身の疲れを癒していった。温泉の温もりと、周囲の自然の静けさが、彼の心をさらにリラックスさせてくれた。
こうして、都会の喧騒から逃れた涼太は、東北の魅力を再発見するとともに、ジムニーとの冒険を心から楽しむことができたのだった。