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8-16 ひと休み

「少し休憩にしましょうか。お茶を淹れますね」

「聖水を使って沸かしましょう」

「うわぁ……贅沢ですね」


 アンジェリカは少し呆れた顔をしたけれど、聖水でお茶を淹れるとどうなるのか興味はあるようで、「これって大丈夫ですかね?」といいつつ、奥の泉をポットに汲み取り、火にかけた。やがて紅茶の良い香りが漂ってくる。


「聖水を飲んでいると空腹も感じないのだけれど。でも甘い物があるのはいいわね」

「そうでしょう? あ、パンは早めがいいですよ。おいておくと固くなってしまうかもしれませんから」

「いただくわ。これ、鶏肉とブロッコリー? 珍しいわね」

「最近、肉や野菜を挟んだパンが城下で流行ってるんですよ。鶏肉のレシピは昔、ヴィオレット様の商会が流行らせようとしたんですけど、若鶏は高級品ですから、庶民の間では猪肉や鹿肉にアレンジして広まりました。私、あの人はちっとも好きになれませんし、なんだかずるっこしていたみたいで気分も良くないんですが、でもあの人の流行らせたものは悔しいことに結構好きです」

「貴女のそういう素直に何かを認められるところ、美徳よね」


 リディアーヌはプライドが邪魔をして、分かっていても中々そう手放しには誉めきれない。だから肩をすくめたのだけれど、確かに、アンジェリカの作ってきてくれたパンはとても美味しかった。


「あ、でももっといいように色々とアレンジはしていますよ。リディアーヌ様、こっちで流行った柔らかくて甘みのあるパン、好きじゃかったですよね? ベルテセーヌでもそういう人は多いんです。だから今回も、少しハードめの塩パンにして、こっちの一部で流行ったすっぱい調味料とかも使わず、ユイルドオリーブのハーブソースにしてあります」

「ええ。覚えていてくれたのね」

「ふふっ。ヴァレンティンでお世話になっていた時に、マーサさんが、リディアーヌ様は無頓着に見えて実はとってもこだわりが強い、って教えてもらったんです」

「マーサがそんなことを……」


 ちょっと恥ずかしい。


「だからクッキーも、シンプルなのにしたんです。私はジャムとかたっぷり乗ったのも好きなんですけど、リディアーヌ様は甘さ控えめで、ちゃんと噛み応えのあるシンプルなのがお好きかな、って。固さは、まぁ、失敗というか……偶然なんですが」

「大正解よ、アンジェリカ。色々と気を使ってくれたのね」

「ただリディアーヌ様に喜んでほしかったんです。私の成長を見せつけて、誉めてもらおうという意図もあります。私、誉めると伸びるタイプなんです」


 そう胸を張って見せるアンジェリカに「とっても上出来よ。すごいわ、アンジェリカ」とと要求通りに褒め(たた)えながら、淹れてもらった紅茶にも口を付ける。うん。リディアーヌ好みの、しっかりと香りを出した少し濃いめのストレートだ。おいしい。


「こっちのクランベリージャム入りはアンジェリカ用ね」

「はい。あ、でもジャムは甘さ控えめで、ちょっとすっぱめですよ。試してみますか?」

「いただいてみようかしら」


 赤くてつやつやとしたジャムの乗ったクッキーを口に入れると、強烈な甘さが押し寄せてきた。これを甘さ控えめだというアンジェリカに、素直に驚く。


「驚くほど甘いわね」

「え、そうですか? おかしいなぁ」


 そう言いながら自分もジャム入りのクッキーを手に取ったアンジェリカは、さくさくと噛みしめると、「ん~、おいしいっ」と顔をほころばせた。なんとも可愛らしい。


「こういう焼き菓子は、今も変わらず流行っているの?」

「そうですね。一時はヴィオレット様が流行らせた珍しい菓子なんかが流行して、そればっかりみたいな時期もあったんですが、今はかなり落ち着いています。ヴィオレット様の残したお店はまだありますし、公開されているレシピで菓子を出しているところありますけど、やっぱり昔ながらのクッキーやスコーンに回帰してきた感じです。珍しいものもいいんですが、やっぱり日常的なお茶の席には食べなれたものがいい、という方が多いみたいです」

「その気持ちは分からなくはないわね」

「それに何といったって……」


 一度面差しを神妙に歪ませたアンジェリカは、深刻な問題がと言わんばかりにため息を吐く。一体、菓子一つで何をそんな顔になるのかと思ったが……。


「あの人の広めたものは全体的に、バカ高いんです」

「……えっと」

「今は貴族向けの高いお店以外ではあの人のお菓子は置いていません。何しろあの人の広めた菓子は全部、大量の油や、バター、新鮮な卵に牛乳、そしてなんといっても大量のお砂糖と……馬鹿みたいに高価なんです。リベルテ商会はあんなものを一袋小銅貨二三枚で売っていたわけですが、もう、ほんと、馬鹿じゃないですかね。私も最近になるまで知らなかったんですが、現実を知った今、なんてものを食べてたんだとショックを受けています。私、危うくクロード様のところの財政を破綻させるところでした」

「そ、そう」


 正直、今更何を言っているんだと思ったのだが、どうやらアンジェリカは真剣なようだ。

 というか、今この場にある最も手軽な菓子であるクッキーでさえ、砂糖を使った高級品だ。ベルテセーヌでは砂糖がとれるのでかろうじて庶民の贅沢にも砂糖の需要があるが、ヴァレンティンだと甘味は果物か蜂蜜が一般的で、砂糖は貴族以上の食卓にしか上らない。


「まぁ、全部が全部無くなったわけではないですが、少なくともリベルテ商会の“庶民でも気軽に甘い物を”というコンセプトは完全に破綻しました。今まではヴィオレット様のネームバリューで無理を聞いてくれる生産者がいたおかげで成り立っていた、という感じです」

「むしろ今までそれが問題にならなかったことに驚いているのだけれど」


 素直な感想を述べたら、「ですよね」とアンジェリカが恥ずかし気に肩をすくめた。

 甘い菓子に飛びついたのは、おそらく一部のご夫人達と若い令嬢達だ。原価や生産体制に目を向け、考えられる人は早々いなかったことだろう。それを思うと、ヴィオレットの無理難題を叶え続け、かつ窘めもしなかったリベルテ商会の方が色々と気味悪いのだが、まぁそこは現在国政を預かるリュシアンやらセザールやらが調べて対処しているはずだ。


「でもいくつか形を変えて残ったものもありますよ。この挟みパンとか。あ、ドレスもですね。コルセットのきつくないタイプのドレスは今も人気があります。でもやっぱり夜会向きではなく、若い令嬢の昼の日常着として結構定着してきました」

「あれは私も、自分の宮内で着る分には楽でいいと思っているわ。まぁ、それはヴィオレット妃が広める前からあったものだけれど、まったく締め付けないタイプは珍しいわよね。でもあまり楽をしすぎて、若い令嬢達の姿勢が悪くならないかしらという心配もあるわ」

「あぁ、それは最近、夫人達の間でも言われているそうですよ。私もクロード様の所のお作法の先生に、ヴァレンティンから帰ってきてすぐの時より姿勢が悪くなった、って、よく指摘されるんです。苦しいのは嫌ですが、ある程度のコルセットは姿勢を無理やり正してくれるという意味で、とっても効果的なんですよね」

「昔から、貴族達の姿勢一つでその国の品格が分かると言われているわ。コルセットの有用性如何はともかく、気を付けておきたい所よね。貴族や王侯には()()も大事だもの」

「ううっ。肝に銘じます。ベルテセーヌとクロード様に恥をかかせたくはありませんから」


 そう言ってぴんっ、と背を伸ばして見せるアンジェリカにクスクスと笑う。相変わらず、クロードのためならば努力を惜しまない子だ。


「あ、でも夜のドレスは今は“リディアーヌ様風”が一番流行しています」

「え、何それ……」

「ふふっ。今夜会にいらっしゃったらびっくりしますよ。少し前まではヴィオレット様の流行らせた、ひらひらふりふりして、首回りとか足回りとかがっつり開いたものが可愛いと評判でしたけど、今は高襟や、すっきりしたラインでスカートの裾が豊かに広がるリディアーヌ様タイプが上品で素敵、って評判なんです。あと裾の短いのは……えっと。かなり消えました。やっぱり国外からお客様がいらっしゃっている場を経験して、若い令嬢達も“恥ずかしいかも”という気になったみたいで」

「西大陸の男性達は慎み深いから、見て見ぬふりをして避けるだけだったでしょうけれど、東大陸の男性達は遠慮がないから。きっとじろじろと舐め回されて嫌な思いをしたのね」

「私はそういうリディアーヌ様の助言をいただいていたので助かりました。確かに可愛いとは思うんですが、時と場所を選んだ方がいいというのは、なるほどなぁって」

「あまり若い子達の趣味にとやかく言う大人になりたくはないけれど、でも公的な場でのベルテセーヌの良き風格は損なわないでくれたならと願っているわ。私のスタイルは……ただの侮られないための武装であって、別に流行らせたかったわけではないのだけれど」

「意図しなくても広がってしまう。注目を浴びる立場って、そういうことなんですね。だったら日頃から見た目も慎重でないといけないと……公女様というのも大変ですね」

「他人事ではなくってよ、アンジェリカ。貴女もクロードの妃になればそういう、“国を象徴する姿”として見られるようになるわ。自分の好みを捨てろとは言わないし、むしろ常に真新しい創意工夫をしなければならない立場でもあるけれど、ただその中で、自分がベルテセーヌの淑女の指標となる存在であることの意識は忘れないでいただけると嬉しいわ」


 なんだかちょっと、小うるさい夫人のお小言みたいだけれど、とはにかんだのだけれど、アンジェリカはブンブンと首を横に振って、「しっかりと心に刻んで置きます」と答えた。

 そうして今しばらくアンジェリカから、昨今のベルテセーヌの流行の話などを聞きながら休憩し、あとは今日調べたことをまとめたり、前後の書物を調べたりしながら一日目が終わった。

 思いのほか初日からいいペースで調べ物が出来た。次は、聖女が鍵でできる事に関する調査だろうか。


 まだまだやることは沢山あるのだけれど、その夜は昨今のクロードの可愛かったところを丹念に語るアンジェリカのクロード自慢を子守歌替わりに、二人で上の階のベッドに並んで眠りについた。

 アンジェリカの惚気話(のろけばなし)を聞きすぎたせいか、その日は、『いい勉強になったんじゃない?』と揶揄うマクシミリアンが夢に出てきた。

 まったく……アンジェリカめ。


  ***


 二日目の朝は少しゆっくり目になってしまったが、聖水のおかげで疲れを残すことはなく、まずは朝の散歩がてらに書庫を出たところで、待ち構えていたフィリックと表の聖堂で情報交換をした。


「そちらの進捗は(いか)()でしたか?」

「思ったより(はかど)ったし、アンジェリカがいい仕事をしてくれているわ」


 奥の方でクロードから新しいバスケットを受け取り、何かを言ってクロードをタジタジにさせているアンジェリカを覗き見る。もうすっかりと(たくま)しさが板についているようだ。


「予定時間内に終わりそうですか?」

「まだ分からないけれど、終わっても終わらなくても、終わらせなくてはね。でも調べるためのワードは手に入ったから、大丈夫だと思うわ。ひとまずヴィオレットがどうやって使徒紋を手に入れ、鍵を手に入れたのかは分かったから、対策も練れそうよ」

「それは、こちらに来た甲斐がありましたね」

「そちらで調べてもらいたいものが二、三あるの。お願いできるかしら?」


 リストアップされたメモを受け取ったフィリックはざっと目を通して、「すぐに調べられそうですね」と頷いた。

 中でも四代目聖女フロリアナ王女の印章の写しを紋章省から受け取ってきて欲しい、なんてものは国王の許可なく出来ないことなはずだが、フィリックにとっては全く問題ないという反応になったようだ。

 まぁ、リュシアンならすぐに許可はくれるだろう。


「そっちはどうだった? そういえばデリクは来ていないの?」


 思わず問うた言葉に、「私のことより公子様ですか?」と睨まれた。そんなの当たり前じゃないと言いたいところだが、うちの筆頭文官様は何が原因で狂臣化するか分からないので、「聞いてみただけよ」と宥めておく。

 だがそんな意図は丸わかりなのか、フィリックにはもれなくため息を吐かれた。


「今朝は国王陛下に朝食に招かれ、登城していますよ。正確にはセザール殿下に誘われたのですが、そう聞くと姫様がご懸念なさるのではと、陛下を巻き込ませていただきました」


 つまりフィリックがリュシアンを巻き込んで、フレデリクがセザールと二人きりにならないよう調整してくれたわけだ。


「よくやったわ、フィル。もしかしてマクスが来ていないのはそのせいかしら」

「はい。フランカもマクスも、公子様に付けてあります。勝手をして申し訳ありません」

「いえ、それでいいわ。今日のデリクの予定は?」

「ジュード殿下が城下町を案内してくださると」

「何ですって?」


 何でそんなことになったのか分からないが、到底看過できない言葉である。


「私だって弟と城下町デートなんてしたことないのだけれど?!」


 きわめて私的な理由であったことにフィリックがじとっと目を据わらせたので、「間違えたわ。私だってほとんどベルテセーヌの城下町を散策なんてしたことないのに、と言おうとしたのよ」と取り繕った。勿論、フィリックには無意味な取り繕いだっただろう。ほどなく息を吐いて、「まぁ、ですので危険はないかと」という言葉で無視された。

 まぁ王城にいてセザールに付け回されるよりははるかにマシだが、正直羨ましい。フレデリクとはベルテセーヌは愚かヴァレンティンでさえデートしたことがないのだ。なのにジュードめ……。


「そろそろこっちの、仕事のお話をしても?」

「……こほんっ。わかったわ。但し、デリクにはスヴェンとイザベラを同行させて。何があったのかはすべて、後日詳細に報告するよう伝えてちょうだい」

「あの二人に期待できるかは分かりませんが、そうしましょう」


 あぁぁ……やっぱりエリオットをこっちに連れてきておくんだった。


「それで、フィリックの方はどうだったの?」

「国王陛下と、必要な打ち合わせはすべて済ませました。茶議棟での催しのスケジュールはさすが、セザール殿下が良く分かっておいでで、ほとんど修正もなく。今日は細かい職人達との打ち合わせを致します。国内の流行はラジェンナ嬢が随分と詳しいようで、ヴァレンティン側に拒絶の意がないようならラジェンナ嬢を皇宮に同行させたいと」

「私は構わなくってよ。けれどラジェンナ嬢の方は大丈夫かしら? あちらにはヴィオレット妃もいるわよ」

「本人は勿論、覚悟の上だそうです。それに極力裏方に徹することと、ダリエル卿がきちんと配慮をすると」

「あらまぁ」


 昨夜アンジェリカもたっぷりと語ってくれたが、やはりアンジェリカの兄が随分とラジェンナと関係を深めているようだ。未来のアンジェリカの義姉であることは堅いかもしれない。


「それならいいわ。他に報告することは?」

「ございます」


 むしろこちらが本題ですとばかりにフィリックが机に置いたのは、ヴァレンティンで使われる鳥文用の文だった。文面の字には見覚えがないが、おそらく本国から届いた鳥文だろう。内容は……。


「各選帝侯家が掲げた旗について、情報が集まったのね」

「はい。およそ想定していた通り。我が国がベルテセーヌ。ザクセオンがクロイツェン。ダグナブリクがカクトゥーラ。そして方針の読めなかったヘイツブルグですが……」

「フォンクラーク……そう。十四年前のことがあったからどうなるかと思っていたけれど、それでもヘイツブルグはフォンクラークから皇帝候補を立てたのね」

「バルティーニュ公であれば辞退となるかもしれません。まだ具体的な皇帝候補の名は明らかではありませんが、最初から辞退を見込んだ上での推挙であった可能性もあります」

「正直、ヘイツブルグ大公は何を考えているのかちっとも分からないわ。気を付けておきましょう」

「そうですね。それから四選帝侯家からの擁立を受けて、最後にドレンツィン教会枠としてセトーナの旗が立てられたそうです。こちらもまぁ順当ですね。なので今回も、シャリンナとリンドウーブは皇帝候補が立たなかったことになります」

「けれどその両国が皇帝戦の間、どこの陣営に着いてどこを攪乱してくるのかは重要だわ」

「ええ、仰る通りかと」

「参宮者の名簿の作成は最優先、と伝えておいてちょうだいね」

「はい。承知しております」


 それから今少し、フィリックの方で得た情報のことなどをまとめてもらい、リュシアンと打ち合わせておいてもらいたいことを伝えた。

 ベルテセーヌを訪ねたのは聖女書庫の為だったが、リュシアンとフィリックが誰にも邪魔されずに打ち合わせをする時間をたっぷりと持てたのは良かったかもしれない。


「それでは取り急ぎの件は以上で」

「ええ。他に何か伝えておくことはない?」

「宜しければ今宵にも一度、書庫から出てきてはいただけませんか? 明日出立前までにもっと詰めておくべきことがあるようなら指示をいただきたいので」

「それもそうね。分かったわ。夕方に一度アンジェリカを外にやるから、都合のいい時間を知らせてちょうだい。アンジェリカの声なら書庫の中に通るから」

「かしこまりました」


 打ち合わせを終えて席を立ったところで、待っていましたとばかりにアンジェリカがやってくる。今日も今日とて、手に持つバスケットが重たそうだ。


「昨日よりも大きくなってない?」

「野菜スープのお鍋が入ってるそうです。その……昨日のバスケットの中身のラインナップを聞いたフィリック様から、『菓子ばかりではないですか』とのお叱りがあったようで」

「……」


 何やってるのよ、とフィリックを窺ったが、本人はそんなの知りませんと言わんばかりのすました顔で机の上の書類をまとめている。

 このバスケットを届けたクロードは、一体どんな心地でそのことをアンジェリカに伝えたのだろうか。なにやらうちの狂臣が迷惑をかけてそうで申し訳ない。


「フィル、ヴァレンティンの白パンは?」

「入っていますよ」

「……」


 冗談のつもりで聞いたのに、即答された。なるほど……この籠の中身はどうやらフィリックが確認済みのようである。これにはアンジェリカも苦笑をこぼした。


「さっさと食べて、始めましょう、アンジェリカ」

「はい。まずはお鍋を温めますね」

「……えぇ、そうね」


 何やら腑に落ちない気もしたけれど、困った顔で大人しく頷いたリディアーヌに、フィリックがそれでいいんですと言わんばかりの満足そうな面差しで頷いた。

 ベルテセーヌ風のベーコンと野菜のスープと、ヴァレンティン風の外はぱりっとしているけれど中はもっちりとしたバター風味の白パンはどちらも絶品だった。






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