美曽って?部活って?
美曽って?部活って?
(キンコンカンコーン)
「ん~よく寝た~」
「ホントにな
よく昼休みまで寝れるよな…」
木元は呆れていた。
太一は立ち上がった。
「まぁそう言うなよ
じゃあな大介~」
「また屋上か?」
「その通り~」
手を振りながら教室を出て行った。
「最近アイツ変わったな~」
木元はボソッと呟いた。
屋上には一人の女の子が日陰でボーッとしていた。
そこに太一が屋上についた。
「やった~!一番乗り!!ってかメッチャ天気いいな!!!」
叫ぶ太一に女の子が近付いて来た。
「お~君か~太一君って?」
太一はちょっと不思議な顔して答える。
「そうだけど…なに?」
「いや~雪とかから聞いて顔が見たくて……
ウチは合田美曽ヨロシク」
「おぉヨロシク!」
太一は手を差し出した。美曽はその手を握る。
「握手なんて久し振りにしたわ」
美曽と太一が握手しているときに雪と毅史が来た。
「よ~太一そいつ誰って………美曽!?」
「こんにちわ亀先輩」
「なんでいんの?」
「太一君の顔を見にね~同じ部活の仲間になるんだし」
「部活?」
太一は何かわからなかった。
「部活ってどういうこと?」
「いや~オレたちが入ってる部活に入ってもらおうと思って……」
毅史が尻すぼみに言う。
「そういうこと~
太一君にも会えたし
また部活でね~」
美曽は手を振って屋上からいなくなった。
「毅史さん部活って何部なんですか?」
「え~となんだっけ?
欄なんだっけ?」
「わかんない
雪は?」
「知らな~い
ねぇ沙也」
「私も~」
直行がため息をして言う。
「インスピレーション部です」
あ~そうだ。
4人が納得する。
「んで~これ入部届け」
毅史が太一に渡す。
(キンコンカンコーン)
「ヤベェ授業始まるじゃん!」
雪たちが走って教室に戻る。
屋上に残った太一はボーッと屋上で考えていた。
「美曽か~……」