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幼馴染に愛されすぎてる件  作者: まちゃみる
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奮闘女子の休日 ―日曜―

チリリリとアラームが鳴る。時刻は朝の6時。結菜は早く起きる健康人だ。

いつも早く寝てるとはいえやはり朝は眠いものである。

だが、今日は違った。今日の予定を思い出し、瞼は瞬時に開いた。

今日は結菜にとっては勝負とも言える日である。

2日間の颯馬とのお出かけ。この誘いは結菜から送ったものだったが、

颯馬が日曜の予定も聞いてきたので、日曜も誘った。

そして今日は日曜。結菜は今日、颯馬に告白をする。

周りから見れば、だいたい4月から1ヶ月半程しか過ごしてないのに、早いのでは?と思うだろう。

だが、こんなにも早いのは結菜の気持ちのせいである。

なにせ、愛しの人に会いたくて努力し一緒の高校にも入り同じクラスにもなれたのだ。

もはや、結菜はブレーキの効かなくなった機関車の様なものだ。

一刻も早く仲良くなりたいし、近くにも居て欲しい。

いつまでも、自分の中のヒーローであって欲しい。

そのヒーローを他人には譲りたくない。

などの気持ちが重なりこんなにも早くなったのだ。


朝早く起きたからだろうか、朝のルーティーンはいつもよりテキパキ動けた。

早すぎてやることがないくらいに。

親が用意してくれた朝食を済ませ、食器を洗い、時間までは部屋にいた。

緊張などもちろんしている。

逆にしない人がいるのだろうか。そんな事を考えていた。

台詞も考えてはいるが多分緊張で忘れてしまうだろう。

どうにかそこは乗り切って見せたい。

告白すら出来ず今日が終わるのは避けたいから。どう返されようと、自分の気持ちはちゃんと伝えたい。

この気持ちを復唱すると、何故か安心する。

そうこうしていると、予定時間の20分前になっていた。

もう、着替えもしてあるので後は家を出るだけだ。緊張しつつ靴を履くと、

「頑張ってね!」と元気いっぱいの声でリビングから顔をひょっこり出して、

母が放った。

その時驚いた。なにせ母には今日のことを伝えてないのだから。

自分の表情などに出ていたのだろう。急に恥ずかしくなる。だかそんなことは気にせず、

「結菜は私の自慢の娘よ。自信もって行ってきなさい!」

と背中をパン!と押すような声がしたので、

「い、いってきます!!」と、顔を赤らめて家を出た。







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