新入り②
作者「こんちは。
明日からテストなんです。
だから、ね?」
メル「意訳:遅くてほんとごめんの言い訳」
作者「ハイということでどうぞ」
《???視点》
私の前に仁王立ちになったオオカミの後ろから、人が出てきた。
「やあ」
その人はどうやら私に話しかけたようだった。
だって私以外に人いないし。
と、その人の後ろから、さらに出てきたものに目を疑った。
それは、オオカミたちだった。
ぱっと見、何匹って程度じゃない。
何十匹はいる。
まさに、うじゃうじゃという言葉が似合う。
しかし、前のオオカミは銀色なのに対し、他のは黒い体毛をしている。
それに、やや小さい気もする。
それと、一番大事な問題。
この人たちは私に何をするつもりなの?
まあ、どの道いい運命ではないと思うけど。
「うーーん、ここじゃあなんだし、とりあえず着いてきてもらおうか」
私は無言でうなずく。
こんな状況で喋ろと言う方が無理だ、と思う。
私がうなずいたのを見ると、その人はさっきの銀色のオオカミにまたがって行ってしまった。
私は慌てて着いていく。
それ以外の道はないんだし。
多分。
歩きながら考える。
この人は何者なんだろう?
魔法使えるっぽいオオカミその他大勢を従えているあたり、只者ではない、はず。
そして、どこに向かっているんだろう。
見た感じだと、森の最奥部に向かっているみたいだけど。
ここの森は大陸の中でも危険で強力な魔物がいる、と噂のところだけど、大丈夫かなぁ? という考えをかき消す。
この人はオオカミこんなに連れているんだし、危険になる未来が想像できない。
やっぱり、大丈夫そう。
と、突然その人が立ち止まった。
下を向いて歩いていた私は危うくぶつかるところだった。
そして、そこにあるものにも、いま気がついた。
その人が振り返って口を開いた。
「ようこそ、我が城へ」
その人が指をさしたそこには白くて、本当に城のような建物が建っていた。
その素晴らしさに驚くあまり、なぜこんなところに? と思うのが遅れた程だった。




