霧
メリークリスマス‼️
今日はクリスマス!
ということで、作者からのプレゼントだよ!
《???視点》
さっき使った【ミスト】。
あれは1週間に1回しか使えない。
だけど使うしかなかったと思う。
し、過去のことを悔やんでも仕方がない。
あれは、その名の通り、霧を発生させる魔法。
発生した霧に光があたって乱反射し、追っ手の目を眩ませる。
でも、普通の魔法は自分の魔力を術式にして発動させるのに対して、今のは精霊たちの力を一時的に借りて発動させる。
だから、俗に【精霊魔法】等と呼ばれている。
精霊魔法は強いが、力を一時的に借りる対価として、体力を持ってかれる。
だから今、私はまともに動ける状態じゃない。
それでも何とかするにはあれしかなかったと思う。
でも、これからどうしよう……。
私は満身創痍、多勢に無勢。
おまけに【ミスト】もあと30分くらいでなくなる。
どうしよう……。
《ユータ視点》
〔む?〕
シルバーくんが呟いた。
途端に、霧が出てきた。
〔主、お気をつけ下さい〕
〔どうした〕
〔この霧、ただの霧ではありません〕
隣の子(あとで聞いたら副ボスだった)も口を挟む。
〔これは、精霊魔法です〕
〔なんだ、それは〕
〔言葉の通り、精霊の力を借りて発動させる魔法です〕
と、シルバーくん。
〔ただ、あまり乱発できるものではないので、切羽つまったものの仕業でしょう〕
〔では、霧の中心にいってみようか〕
〔は〕
〔こちらです、我が主〕
《追っ手の副リーダー視点》
「………霧か」
「のようです、隊長」
「仕方ない。皆に休憩を伝えよ」
「御意」
「おい、お前たち!霧が晴れるまで一時休憩だ!」
「「「「「へい!」」」」」
俺たちは今、とある人を追っているんだが。
逃げ足がものすごく速い。
お陰で、こんな森まで追っかけてくるはめになっちまった。
はじめは3日て帰るつもりだったのが、今日でもう一週間だよ。
全く、早く帰りたいぜ。
「副隊長、ちょっといいですか?」
「なんだ」
「今、我々のなかでこのような遊びが流行って」
「結構だ」
「そんなこといわ」
「だが断る」
若干喰いぎみに答える。
以前にも誘われて参加したらとんでもない目にあったからな。
もう勘弁。
「そうですか、残念です。気が向いたら声かけて下さいねー」
「安心しろ。声などかけん」
「待ってまーす」
おっ、霧が引いてきた。
「隊長、霧が」
「うむ」
「出発しますか?」
「しよう」
「おい、お前たち!霧が引いた!出発するぞ!」
「「「「「へい!」」」」」
さて、これから僕は彼女とデート(嘘)
彼女いないんです……。
ぼっちな皆は本作を拡散しまくろう!
リア充な奴はカレカノに紹介だ!
ということでいい日を。




