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プロローグ

 異世界召喚物の物語と聞いて、思い浮かべるのは何だろう?





 勇者召喚?召喚の巫女?魔王討伐?まぁ人によって様々だろうが、多くの人を魅了した物語が数多く存在し、心躍らせたことは間違いないだろう。


 少年もその一人で、今まで数多くの物語を読みながら自分もこんな体験をできたらと夢を見ていたものだ。しかし、当たり前の話だがそれはあくまで妄想・夢物語の話で実際に起こるとは信じていないだろう。もし自分だったらと、主人公に置き換えてシミュレートしてみたりなどとはよくある話だが、なんだかんだ非現実的であることは心のどこかで解っているのだから。それでも、思いを馳せてしまうのはやはり物語の魅力に心を動かされてしまうからだろう。





 そんな少年でも思うところがあるのだ。





 目が覚めたら見知らぬ場所だったとか、見たことがない生物との出会いだとか、生命の危機だとか、よくある物語のありきたりな使い古されたような場面ではあるが、それはあくまで物語、所詮は他人事だから楽観視できるのだと。つまり、何が言いたいのかというと





「いや、普通に死ぬだろこれ」





 知らない場所で狼のような化け物に追い詰められている状況。そんな非現実的な現状の中、少年、黒乃くろの龍司りゅうじは刀を持つ震える手を握りしめながら、それでも必死に前を向く。なぜならその後ろには、同じように体を震えさせながら少年を見る少女がいるのだから。





「美少女のピンチに遭遇とか、ありきたり過ぎて笑えねえよ。現実的にありえねえだろ・・・これ」


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