3/6
▼
「後宮に?アルティナ様が?。」
マーサはティータイムのグッズを置いてそう言った。私は頷く。
「ええ。そうなのよ。」
呆れた様に話す私に対して、
「素晴らしいことではありませんか!。」
まるで自分のことのように嬉しそうに話すマーサ。
「嬉しくないのよ・・・。」
はあ、とため息と吐いた私を見て、マーサは首を傾げた。
「何故ですか?。」
「後宮何て悪い噂が絶えないじゃない。途中から入ってくる人を見逃すわけがないでしょう。」
「そうですね・・・。」
マーサは難しい顔をして頷いた。
「階級制度も乗り切れる気がしないし・・・。」
2人して大きなため息を吐いた。
「まあ、言ってみなきゃ分らないですから!。」
フンッと頬を染めてそう言ったマーサ。
「そのやる気を分けて欲しいわ。」
本日何回目かのため息を吐いた。