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紅蓮魔術師の異世界冒険譚  作者: 紅の牛
1/1

プロローグ

 世の中には‘並行世界‘があることを、皆様はご存じだろうか。


 ‘並行世界‘それは、この世界と平行の時間の流れの上にあり、決して交わることのない、相反する世界。


 いわゆる‘パラレルワールド‘というものである。


 ではもし、決して交わらないはずの二つの世界が、「交わってしまったとしたら」。


 その二つの特徴を持った世界が生まれてしまったとしたら。


 これは,異世界に飛ばされる、とある少年の物語である。



---



 時間は朝の8時、場所は歩道。そこには制服を着た二人が、ゆっくりと、それはもうゆっくりと、学校に向かって歩みを進めていた。

 「あー、だるいなー」「ほんとそれな~」

 と、どこかのチャットで話されているような言葉を交わしている。

 それもそのはず。つい最近、というより昨日夏休みが終わったばかりだ。

 さて主人公はこの二人のどちらかというと...え?原稿違う?...あ、ほんとだ。


 ---


 前文を訂正しよう。

 これは、異世界に飛ばされる、とある少女の話である。


 ---


 とある道端に、小説を読みながら歩く女子高生が一人。特徴は、黒く長い髪に、黒い眼鏡をかけているとだけ言っておこう。彼女の名前は「黒崎 ミナ」クラスメイトからは「クロミナ」と呼ばれている。

 ミナはクラスでは基本的に自分から周りの人に話そうとしない。クラスメイトはミナによく話しかけてくるのだが。

 さて、雑談はここまでにして、この少女がどのように異世界に飛ばされるのか、先に皆様に教えておこう。

 少女の数十メートル先に蓋の無いマンホールがある。この少女は、この中に落ちて異世界に飛んでいくというわけである。こんなことを言っている間に、マンホールはミナの五メートルほど先に迫ってくる。

 あと一歩、たったの一歩でマンホールに落ちる。

 よし、ここまで台本通り...

 

「あ、このマンホール蓋が開いてる」

 と言いながら、ミナはマンホールを避けた。


 なんでだあぁぁぁぁぁぁ!!!!なぜ台本通りにいかないこの野郎!!!!

 ※登校中とは言っていない

 それ書いとけよ!!!!なんで原稿に書いてないんだよ!!!!


 ~それから十時間後~


 再びチャンス到来!!!

 部活に入っていないミナは、ほかの生徒よりも帰宅時間がだいぶ早い。もちろん帰宅途中には例のマンホールがあるわけで。

 ミナは、蓋が開いているマンホールを避ける。

 よし...ここまでは予想通り!私だって、ただ無駄に十時間過ごしてきたわけではない。この先、この少女は車に轢かれて異世界に飛ばされる!(手持ちの原稿より)結構ポピュラーな飛ばされ方だが、仕方ない。もう、こうするしかないのだ。


 ミナが朝と同じように、小説を読みながら歩いている。次に右に曲がったら車にひかれて、異世界に飛ぶとも知らないで。

 そして、ミナが右に曲がろうとしたとき、

 「眼鏡が...」と、眼鏡を拭き出した。もちろん、ミナを轢くはずだった車はそのまま通り過ぎていく。


 ですよね~。もうだめだ俺、この仕事やめよう...


 眼鏡を拭き終って、また小説を読み始めた。

 そのとき一瞬ではあったが、小説がまぶしい光を放ち始める。

 光がなくなったそこには、もともと誰もいなかったといわんばかりの静けさだけが残った。

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