3/14
行間Ⅰ
2068年10月29日
…これらの現象の要因を、我々は人間から絶えず放出している微弱な超高速の、単一次元ではなく複数次元の観点から見ても同一座標で起こっている振るえであると仮定して研究を続けてきた。そして2068年10月28日ついに我々はその振るえを三次元、つまりこの空間に収束、現象として実体化させることに成功した。実体化に伴い、様々な副産物的現象も確認されている。この発見はこれからの人類の進化の大きな原動力になるだろう。我々はこの現象を『超振動』と呼称する。
ー国連大学高等研究所の会見より抜粋ー