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風船

作者: コスミ

この星は風船かもしれない

宇宙という空気をくるんだ、

反転した風船かもしれない

そうすると大地は皮膜か

その奥に行くほど、

かたく圧縮されている

分厚い皮膜ともいえる

ただ宇宙を抑え込むには、

あるいは少し頼りないか

それにしてもまだ、

浮いているらしい

流れているらしい

風船かもしれない

これを押す風は、

引力の中心で吹く

どこへ流れるのか

いつか見通せるか

まず割れないこと

割れずにいれば、

機会を長く待てる

次にしぼまないこと

萎まずにいれば、

宇宙は遠ざかり、

圧力は加速して、

風船の張力を保つ

萎まずにいれば、

萎まずにいられる

循環論法に陥った

風船かもしれない

円環する風の中、

回っているのか、

回されているのか


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