日記
とりあえず、シャワーを浴び、冷蔵庫の牛乳を飲みながら、
日記っぽくこれまでの出来事をノートに書き整理してみた。
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8月1日 金曜日
午前10:30ごろ 買いもんに行くため自宅を出発。
午前11時過ぎごろ 心斎橋駅に到着。
アメ村に向かって歩きだす。
途中の古着屋やカジュアルショップを物色。
正午ごろ アメ村から少し西にある四ツ橋筋でご飯を食べようと
歩いてると例の女性を発見。
午後12:25ごろ 交差点で女性に声をかける→事故発生
ここで「来ないで!」って言われる。
午後12: 35ごろ パトカーと救急車が到着。
午後12:45 なにわ警察署に連行、到着。
取り調べ開始。
※とにかく被害者との関係を聞かれる。
若干容疑者として
午後17:15 警察より解放。
時系列は、こんなもんかな?でも日記と言うより行動報告書だなぁ〜。「まっいいか!」
気を取り直し、「そういや、ニュースでもやってるかな?」 テレビをつけた。
テレビでは、どうやら先日の選挙の結果の責任を総理に突っ込んでるニュースばっかりで、ま!こないだまでアメリカにいたから、関係無いけどしばらくは日本に住むんだから、次回は選挙に行かないとなぁ、と思いつつチャンネルを変えると。
女性アナウンサーが、「本日お昼頃、大阪心斎橋の繁華街で自動車事故が発生しました。この事故で20代の女性が亡くなり、女性が赤信号を飛び出し、その後、普通乗用車と衝突した模様です。」「尚、この女性は搬送先の病院で死亡し、警察はこの事故についてこれから詳しく調査するとの事です。」
「かわいそうに」もう少し早く声をかけてたら止められたのに!と思いながら、彼女は何を怯えていたんだろう?「来ないで!」って誰に言ったんだろう??、
ところで警察が来るのも早くない?
なんか次から次から疑問が湧いてきた、そういや後ろの方で救急に電話してる男性の声は聞こえたけど、警察には誰が?事故を起こしたドライバー?いや違うドライバーは、確か車の中でキョトンとして何もしてなかったようだけど・・・
今日は、少し寝れそうにないな。あした大阪府警察に行って詳しいところ聞いてみようか。
カーテンの隙間から眩し過ぎる日差しで目が覚めた。どうやらいつの間にか寝ていたんだろう。昨日は散々だったからな・・
救われたのは、晩御飯が美味しかったぐらいだ。
その時玄関の呼び鈴が”ピンポ〜ン”となった。
パンツ一丁で寝てたもんだから急いでスウェットの上・下を着た。
「は〜い、少しお待ちください。」インターホンで返事した。
「早くしてね!」インターホンから、杏ちゃんの声が聞こえて来た。
ロック解除して、扉を開けた。
「遅いんだから!!」と文句を言う杏ちゃんが、手にお盆を持って入って来た。朝飯持って来た。
「えっ! ありがとう。」よく見ると、お盆には、トーストとスクランブルエッグソーセージとサラダ。」ちょっとしたホテルのモーニングのようだ。
「ありがとう」もう一度お礼を言った。
「テーブルに置いておくね、それじゃー」
「あれ、杏ちゃんは?」
「私は、もう食べた。だってこれから部活の練習だもの。」
「そっか、気をつけて!暑そうだし熱中症にもね!」
「は〜い。」と言って、いそいそと出かけて行った。
ちょっと覚めたコーヒーとトーストを頬張りなが、テレビをつけた。
昨日のニュースは、あれから一回もやっていなかった。実際のところ事故のニュースは、滅多に何度も放送はしないだろう。
アメリカじゃ銃撃戦もニュースにならないし。
そうこうしてる間にあっという間に11:00に、そこでまた、玄関の呼び鈴が鳴った。
インターホンで返事をした。「はい」
「ああ、大阪府警の山元です。」
お!丁度聞きたいことがあったので、向こうからやって来た。ついでに聞いてみよう。
「今開けます。」一階の扉のロックを解除した。
今のうちお湯でも沸かそう。とポットのスイッチを入れお湯を沸かした。
しばらくすると、またチャイムが鳴った。
「今開けます。」
「昨日は、どうも」と言って、山元警部補ともう一人の刑事さんが、入って来た。
「どうぞ、散らかってますが。」と2人を家に引入れた。
2人をリビングに通した。
そしたらもう一人の刑事さんが「初めまして」と
名詞を出した。名刺には、大阪府警察署 捜査一課 巡査長 谷口 啓一郎
日本の警察は、礼儀ただいいな〜山元警部補にしても、この谷口刑事も、ちゃんと名刺をくれる、アメリカはバッチしか見せないからな。
そういや、昔刑事ドラマは、手帳しか見せてなかったな〜、いまは違うのかな?
あれは、ドラマだからかなと思っていたら丁度お湯が沸いた。
「今、コーヒーを淹れますね、ちょっと待てください。」
「あっ、お構いなく」
そそくさとコーヒー3つ淹れリビングに運んだ。
「すいません、コーヒー有難うございます。」と山本警部補が言った。
「ご両親は、不在ですか?」
そっか、位牌も何もかもお寺に預けてあるから、家には写真しか飾ってないからな。
「いえ、母は、8年前、父は半年前に他界しました。」
「失礼しました、すいません。じゃ、今はお一人ですか?」
「そうです。親戚や身内はいません。父も母も早くに両親を亡くしていましたので・・・。
それで、父がこのマンションを残してくれてたので、こないだアメリカから日本に帰って来たところです。」
「なるほど。それは大変ですね。」
ま、子供でもないので、それほど不自由はしていないけど・・と思いつつ
「確かに、アメリカでしばらく一人暮らしをしてたけど、いつの間にか友達も住み着いてルームシェアしながら生活してたら慣れました。」
「そうですか。ところで今日伺ったのは。」いよいよ本題だ。
刑事がタブレットを出して来た。そこの数枚の写真を見せられた。1枚目は、目つきはタレ目でちょっと抜けた感じだけど、それ以外は短髪で首までタトゥーのあるいかつい感じの男だった。「この人を知っていますか?」
「いえ」
「では次のこの人は?」昨日の事故で亡くなった女性だ。
「ああ、この人は・・・とても残念です。」率直に女性を助けられなかった事に、落ち込んだ。
「じゃ、今度はこの人」
「いえ、全然知りません。」
しばらく時間をおいてから聞いた。
「あの〜、もしかしてこれは昨日の事故とは、別件ですか?」
「ほぉ〜、どうしてそう思われます?」
「そりゃ、わかりますよ、だって昨日の事故と関係ない見たこともない人の写真を見せて、知ってますか?って聞かれたら、きっと誰だってわかると思いますが。」
しばらく時間をおいて
「あの〜もしかして、昨日の事故で亡くなった女性は何か事件の容疑者か何でしょうか?」
しばらく時間をあけて言った。
「なるほどこれで昨日の、事にも合点がいきました。」
「昨日、ちょっと思ってたんですが、救急車と一緒っていうよりも、ちょっとパトカーの方が現場に着くのが早かったような気がするのと、なぜ事故なのに捜査一課の警部補が僕に現場で声を掛けてきたのか?」って、「あと、彼女が振り返って”来ないで!”って叫んだのも、
尾行をしてた刑事さんに対してって事!その刑事さんがすぐ警部補に連絡を入れ、それで駆けつけた刑事さんたちの聞き込みで、僕に当たったって事ですか?」
「ほぉ〜、これはこれは。話が早いですね。であなたももしかしたら、容疑者かもと思い、身辺を調べさせていただきました。でもあなたは、全く事件には関係ないようですね。こちらで調べた内容とウラが取れましたので。」
「それは良かったです。」
警部補は「ところで彼女は、ある事件の関係者で、調べてたところなんですよ。そんな時にあの事故が起こったという次第です。」
「ある事件ってどんな事件ですか?」
「それは、お話できません。それでは失礼します。有難うございました。」
「何か、またありましたら、お話を伺うかもしれません。」
「わかりました。」
「では。あっコーヒーごちそうさまでした。」警部補たちが、出て行った、玄関をしばらく見つめ。ボーとしていた。
その時、お腹がグゥ〜となった。
おっと、もうお昼を回ってたのか。今度こそお買い物になんばに行くぞ!ついでにお昼も。なんばで食べよっと決め、スェット姿だったので、急いで着替えて出かける事にした。




