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偶然か必然か

 朝目が覚めたら、夏の陽射しがカーテンから差し込んでいた、とりあえずテレビを付け天気予報が今日の最高気温37℃で晴天です。って・・・暑いはずだ・・・


来週からバイトと予備校か、さてっと、今日は難波で買いもんでもすっか!

地下鉄に乗って、心斎橋までやって来た。改札を出て、アメ村に近い出口はどっちだ!?サインを確認しながら、おのぼりさんのようにキョロキョロしていたら、

ふと、自分を追い越して行った女性が、ショウウインドウに映り込んでない事に気付いた。

あちゃ〜、マジで気づいたらほっとけないよな、と思い、女性の跡をつけてみた。


都合よく、信号で脚を止めた女性は、身長は160cm越えぐらいかな?髪は栗色で肩までで、綺麗にセットされている、ブランドのワンピースに身を包み、高級ブランドのハンドバッグを肩から掛け、少しセレブな感じの容姿、何故か少し怖がっているような表情で辺りをキョロキョロしていた。

追いついたので声を掛けようとしたその時、

「来ないで!」って叫びながら、交差点に飛び込んだ。「危ない!」思わず叫んだが遅かった・・

乗用車が彼女を巻き込み人身事故が起こった。

乗用車は、白のミニバン車種は、あまり詳しく無いが、色違いの同じ車種の車が横を通り過ぎて行ったので人気の車種なんだろう。


何人かの人が女性の周りに行き意識の確認を行いながらどこかに電話しているようだった。

男の人が手際よく交通整理をしだした。

すごいな、なんか手慣れている、日本では一般人がこんなに交通事故に手慣れているもんなんだな、と思いつつ、現場から離れながら、あたりを、見回したが彼女は誰に対して「来ないで!」って言ったんだろう?その時サイレンの音が聞こえてきた。


さっきの人が通報したのだろう、救急車とパトカーが次々と現れ、救急車が女性を連れて行った。

ことの顛末を、野次馬たちの後ろで見ていたら、知らない人に肩を叩かた。


「すいません、あなたはここで何をしていたのですか?」


「何を?って、信号待ちをしていたら、事故が起こったのでちょっと驚いてみていたのですが。」


「何か身分を証明するものをお持ちですか?」


『?』何でそんなこと言っているのだろう?ただ信号待ちをしていただけなのに・・・


まぁ、実際には、あの人に注意しようと思ったんだけど、こんなこと言っても怪しまれるだけなのでとぼけるのが最善策だろう。


身分証なるものは持ってないが、そういや先日予備校の入学手続で学生証をもらってたのでそれをリュックから出して提示した。


「学生か、とりあえず警察署まで来て話を聞かしてください。」


こういう場合、アメリカではすぐに指示に従わないと、犯人にされてしまうので。日本でも同じように振る舞うほうが、きっと間違いないだろうと思い。


「わかりました。」


パトカーに乗りこみ、警察署まで無言のドライブが始まった。

助手席の警察官が、目撃者を連行中〜〜など無線でやり取りしているのが聞こえたが、後ろに乗ってる警官は無言でその横に僕も横に座っていた。しばらくするとなにわ警察署に着き降りるように促された。


警察について小さいへやに入れられてしばらく待つように言われた。

部屋の広さは、4畳半ぐらいに事務机が2つ、パイプ椅子が向かい合わせに2つ置いてある殺風景な部屋だった、壁の時計は12:45を指していた。もう昼か・・・


とりあえず、パイプ椅子に座り、少し事故前の状況を考えてみた。

あの女性声をかけた瞬間、振り返り僕の方をみるなり、「来ないで」って顔見知りでも、知り合いでも無いのに、何故だろう?もしかして周りに知り合いが居たのか?


そんな時、扉が開き先ほどの警官ともう一人の私服の警官が現れた。

あっ!事故の時被害者に最初に近づいた人だ、あああ、そうか刑事さんだったんだ。なるほど女性は警察につけられていたんだ。


警官の方は、クリップボードを持って、僕の横に立ち向かえの席にさっきの私服の警官が座った。「どう 良太君 ですね?」


「いや、”あかがね”と申します。」


「これは失礼。人の名前って難しいですね?」ってすっとぼけた警官がいるもんだ。

「私は、大阪府警、捜査一課の 山元と申します。」と名刺を出してきた。

「はぁ〜」

名刺には、大阪府警察本部 捜査一課 警部補 山元 賢一 と描かれていた。

「こちらの警察官は、田所巡査長」

「ところで、今日の事故ですが、周りの目撃者の話で、あなたが被害者を突き飛ばした、と報告を受けているのですが、動機はなんでしょうか?」


「あぁ、すいませんが、それは濡れ衣です。それに警部補さんも側にいられたんですよね?」

どうやら、振り返った際の状況が、怪しまれているみたいだ。多分防犯カメラや車載カメラですぐ疑惑は晴れるだろうけどと思い、はっきりと否定した。


「確かに、私も居ましたが、少し離れていましたので、人が死角になってあまり視認が出来ていませんでしたので、聞き込みから、銅さんに来てもらうことにしました。」

「ところで、被害者とは、どういう関係ですか?」


「それは、あの交差点で初めてお会いしましたけど。ところであの事故で彼女は、大丈夫だったのですか?」


「気になりますか?」


「まぁ、目の前であんな悲惨な事故があれば、被害にあった方の安否は、普通気になると思いますが?違いますか?」


「なるほど、被害者は亡くなりました。」


「あぁ・・・、それは残念です。」やっぱりフラグ回収は出来なかったか・・・


「ところで、もう一度聞きますが、被害者とは、どういう関係ですか?」


「何度も言うようですが、別に知り合いでも何でもありません。」


「じゃ何故、事故になる少し前に、彼女が振り返り、あなたに”来ないで!”って、言っていたのでしょうか?」


田所巡査長が非常に強い口調で、「いい加減にしろ、お前が突き飛ばしたんだろう!」

「さっさと、自白しろ!」


「まあ、まあ、田所巡査長そう目くじら立てるな。」


「僕もそこは疑問なんですよ? ちょっと彼女が着ていたワンピースの裾がほつれていたので、注意しようと声を掛けようとした瞬間、振り返って叫ばれて、自分で道路に飛び出したので・・・。」


丁度その時、部屋の扉をトントンと叩く音が聞こえた。


「どうぞ。」と山元警部補が促した。


「失礼します。警部補少しいいですか?」と入って着た、警官が警部補を部屋の外に連れ出した。


しばらく沈黙が続き、破ったのは、田所巡査だった。


「いい加減に、自白したらどうだ、」今度は先どよりもトーンは、普通になっていたが、相変わらず僕を容疑者扱いしていた。


「ガチャ!」と扉が開き警部補が再び部屋に入ってきた。


「今日のところは、帰っていいですよ。」と突然解放された。

「ところで今後数日、旅行やどこかに行く予定は、ないですよね?」


何故そんなことを聞くのだろうと思い、しばらく考えあぐねた結果、あぁ逃亡抑止かぁ。

「はい、来週から、バイトと予備校なので、大阪にずっといますよ。」


「それは良かった、何か思い出したら名刺の連絡先に連絡ください。」と山元警部補が言った。


「わかりました。」と返事をし、渡していた。リュックを受け取って警察署を後にした。

出口を出たところで、携帯を取り出して画面を見たら既に17:15を表示していた。

ああ〜、夕方か。結局新しい服とか買いに行けなかったなぁと思いながら。

帰宅のしようと、最寄りの駅までとぼとぼと歩いた。


「警部補!何故彼を解放したのですか?」田所巡査長が聞いた。


「ああ、それは彼が無実だからだよ、あの目撃証言は、勘違いか嘘の証言だった。」

「防犯カメラ・加害者車輌に着いていたドライブレコーダーにも彼が被害者を押したと言う映像は記録されていないからだよ。」

「それとケータイからは、例の組織との繋がりが、全く見つからなかった。」

「それに、声をかけようとしたのは、どうやら本当の話なんだが、今の所、彼を拘束する要素はなくなったという所かな。」


「被害者の身元、身辺調査を続けて下さい。まだ事故とは断定できない要素は残っていますので。」


「承知しました。」と田所巡査長は、部屋を出て行った。


「さて、本部に戻るか」呟きながら山元警部補は、なにわ警察署を後にした。


本部に戻ると、SNS強盗殺人事件捜査本部と張り紙の部屋に入って行った。

入るなり、ホワイトボードの一枚の写真に✖️を入れた。


「さて、被害者の岸田かな 26歳は、今日14:21に白いミニバンに引かれ、搬送先の病院で亡くなりました。」


そこに、一枚の写真を追加で貼った。「彼の名前は、銅 良太 19歳」


「今日の事故現場に偶然いたようだが、被害者に声をかけるなど少し不振な行動をしていたため、少し取り調べを行いましたが、各防犯カメラの画像の結果、いまの所自宅に返しました。」


「警部補!」


「どうぞ」


「その、銅良太ですが、どうやら3日前にアメリカから日本に帰って来たと、それまで7年間アメリカで暮らしていたみたいです。」


「ほう、帰国子女なんだ、で何でこんな時期に日本に帰ってきたんんだ?」


「そうれは、昨年父親を病気で亡くしているようで、ハイスクールの卒業と同時に日本に帰って来たそうです。」


「なるほど、・・ 彼の資料を私のデスクに置いといて下さい。」


「わかりました。」刑事の一人が答えた。


最近のSNSの事件では、海外に居ても関係ないからな、つい先日なんかフィリピンから、指示を出してたリーダー格の犯人を検挙した所だからな。

この時代のデジタル化って問題も困ったもんだな。知らないうちに犯罪者を増やしている。

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