37.はじまりの場所…
シリウスと再会するまでの話⑧
それから今日まで、『眠り姫』の治療をしながら、思い付く限りの場所を2人でまわった。
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2025/10/10 17:00 -三日月島-
西の大陸…オクシデント。
上空から見下ろすと三日月型にみえる、神獣や精霊などが住む幻の島…私の本当の故郷だ。
2人が出会った、アンバー山岳へとむかう。
移動方法は、森の民固有魔法の『転移門』
一度、訪れた場所なら何処へでもいける時空系の魔法らしい。
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17:05
アンバー山岳は、大地と風を司る神獣…白虎の神殿がある『秋ノ宮』だ。
『神子』の前世にあたる『チェシャ猫?』が、白虎の子孫だったらしく、今世の最初の加護…守護神になってくれたらしい。
神殿に入ってすぐ、白虎の…コハク様の気配を感じた。
「…コハク様、シリウスを助けて下さい。我々がどうなっても構いません。だから、どうか、っ、」
最後の…最後の…神頼みだった。
感情を殺しきれず、涙があふれ、言葉がつまる。
《…何故?今頃になって、そんなことを?》
コハク様の怒りをこもった声だ。
殺気立っている。
「…我々は、シリウスがいなくなったことが罰だと思っていたんです。愛しあってはいけない…禁断の果実を食べてしまったことへの…けれど、ガブリエルは…マリアンヌは…シリウスと、我々の未来のために…」
オリオンが理由を述べる。
「…彼女の生命を…想いを…蔑ろにできない。我々の罪は、我々で償います。必ず、償います、だから、どうか…」




