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Another WORLD  作者: 刹那
38/54

37.はじまりの場所…

シリウスと再会するまでの話⑧

それから今日(こんにち)まで、『眠り姫(アイリス)』の治療をしながら、思い付く限りの場所を2人でまわった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2025/10/10 17:00 -三日月島-


西の大陸…オクシデント。

上空から見下ろすと三日月型にみえる、神獣や精霊などが住む幻の島…私の本当の故郷だ。


2人が出会った、アンバー山岳へとむかう。


移動方法は、森の民(エルフ)固有魔法の『転移門(ワープゲート)

一度、訪れた場所なら何処へでもいける時空系の魔法らしい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

17:05


アンバー山岳は、大地と風を司る神獣…白虎の神殿がある『秋ノ宮』だ。


神子(シリウス)』の前世にあたる『チェシャ猫?』が、白虎の子孫だったらしく、今世の最初の加護…守護神(ガーディアン)になってくれたらしい。


神殿に入ってすぐ、白虎の…コハク様の気配を感じた。


「…コハク様、シリウスを助けて下さい。我々がどうなっても構いません。だから、どうか、っ、」


最後の…最後の…神頼みだった。

感情を殺しきれず、涙があふれ、言葉がつまる。


《…何故?今頃になって、そんなことを?》


コハク様の怒りをこもった声だ。

殺気立っている。


「…我々は、シリウスがいなくなったことが罰だと思っていたんです。愛しあってはいけない…禁断の果実を食べてしまったことへの…けれど、ガブリエルは…マリアンヌは…シリウスと、我々の未来のために…」


オリオンが理由を述べる。


「…彼女の生命(いのち)を…想いを…蔑ろにできない。我々の罪は、我々で償います。必ず、償います、だから、どうか…」





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