34/54
33.主役のいない誕生日…前編
シリウスと再会するまでの話④
side『ミカエル』
ご先祖様の気配で目が覚めた。
一糸も纏わぬ姿で寝台から出て窓辺にむかう。
窓の外は、夜空に猛吹雪。
寒さに弱い『ラファエル』のために、足元にある暖炉に薪をおき、マッチで火をつけた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パチパチと薪が爆ぜる音を聞きながら、本日の主役の『堕天使』への謝罪と
“私がどうなっても構わないから、どうか無事で“
ただ、ただ、祈るばかりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
気がついたら、『ラファエル』が目を覚ましていた。
布団の中で小刻み震えていて、野獣化した私に恐怖を抱いていたのだろうと思った。




