表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another WORLD  作者: 刹那
32/56

31.美しき野獣

side『ラファエル』


シリウスと再会するまでの話②

音の出所は、やはり、アイツの私室だった。


バシバシと、扉を叩く。

それまで聞こえていた破壊音がやむ。


もう一度、扉を叩く。

扉の取手を動かす。

どうやら、施錠しているらしい。


「う“-」


扉のむこうから、いつになく低音な唸り声。

どうやら『野獣化』しているらしい。


「オリオン、開けてくれ」


もう一度、扉を叩き、声をかける。


「う“-…」


唸り声は否定の合図。


「…オリオン、なぜ、拒む?

私は野獣の姿でも愛していると言っただろ?」


「………っ」


「ん?」


「…ず…け…く」


苦しそうな息遣いと掠れた声


「オリオン?」


「……っ、きず、…、ない」


「…傷つけたくない?」


『野獣化』は全てにおいて本能でうごく。


建前は、幼なじみ兼先輩と後輩。

本音は、同性結婚が許される世界なら、出会ってすぐに婚約し、成人したら結婚しているほど愛し合っている。


「私は、お前がつけた傷ですら、愛おしいのに?」


私はアイツ…オリオンに気づかれないよう、話を続けながら、鍵穴から『薔薇の蔓』をのばして内鍵から解除して、そっと扉を開く。


「…っ!?」


蒼銀(アイスブルー)若葉(ペリドット)の切れ長な瞳を持つ、夜空(ナイトブルー)の艶やかな毛並み犬狼(ラルフ)姿のオリオンが、扉のほう…私がいるほう…をむいて、驚愕な顔で固まっていたのだった。





登場人物-保護者枠-


『ラファエル』

本名:クリストフ・クリスタル・セレナイト

・セレナイト教会の教皇

・マリア(クリスティーナ・アイリス)の養父


『ミカエル』

本名:オリオン・ダイヤモンド・ルドルフ

・青バラの館に住むルドルフ公爵

・元騎士団団長

・ルシウス(シリウス・ルーク)の父親

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ