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聖剣悪女  作者: 河田 真臣
第六章 憤怒の弓
133/164

133話 いと罪深き朝 キメラ・ゲーム 2

 天鳳騎士団と亜獣騎士団が対峙する中、魔素が渦を巻き、周囲の空気が震えるほどの圧力を生み出していく。


「火 × 雷 × 水!  エンバーシャーマンの登場です!」


 宣言とともに現れたのは、神官のような荘厳さと不気味さを併せ持つ存在だった。


 長い黒いローブが揺れ、フードを深く被っているため顔は見えない。

 しかし、フードの奥から燃え盛るような目が覗き、睨みつけるだけで敵対者の心を凍りつかせた。


 その細身の体躯は、異様なまでの威圧感を纏っている。

 動くたびにローブの裾から小さな炎が散り、足元の地面に火の痕を残す。


 エンバーシャーマンの手には、炭化した黒い魔杖が握られていた。

 杖の表面には雷のような亀裂が走り、先端に嵌め込まれた黒炎の宝石が不気味な光を放っている。

 祈祷のたびに宝石から雷光がほとばしり、周囲を不安定に照らし出していた。


 その場の空気が一瞬にして重くなり、騎士たちが無意識に剣を握り直すほどの威圧感。


 フードの奥から低く冷たい声が漏れると、エンバーシャーマンは杖を掲げ、雷と炎が絡み合う祈祷を開始する。

 その一挙手一投足が、まるで深海都市そのものを揺るがしかねないほどの力を秘めていることを示していた。


 天鳳騎士団パーティは、目の前の魔人が一筋縄ではいかない存在であることを直感し、緊張を高めていった。


 ☆☆☆


「地 × 黒 × 雷 × 火! 業炎の審判者”カラミティ・レギオン”合体召喚!」


 深海都市の広場に轟音が響き渡り、魔素が渦を巻きながら一つに凝縮される。

 やがてその中心から現れたのは、見る者を圧倒する威容を誇る魔人だった。


 高さ二メートルを優に超える堂々たる体躯。

 その全身は漆黒の炎に包まれ、炎の間から時折覗く赤熱した地殻のような甲冑が、不気味に輝いている。

 甲冑は溶岩のように脈打ち、動くたびに炎がちらつく。


 その目はまるで稲妻そのもののように鋭く光り、威圧的な眼光で周囲を睥睨する。

 頭上には燃え盛る一角が生えており、その角からは雷がほとばしり、空気を焦がす。


 右手には”裁きの(ジャッジメント)(・スレイバー)”と呼ばれる異形の武器を握る。

 その鞭は漆黒の炎と雷光を帯びており、一振りするだけで轟音を伴いながら大地を裂き、周囲を震わせていた。

 その一撃一撃が、まさに審判の名にふさわしい破壊力を持っている。


 歩を進めるごとに地面から黒い瘴気が立ち上り、その瘴気は周囲の敵の動きを鈍らせ、足元に絡みつくように漂う。

 瘴気は冷たい恐怖を運ぶかのように、空気を重くしていた。


 低く響く唸り声が闇の中を突き抜けるように響き渡る。

 カラミティ・レギオンは鞭を高く掲げると、渦巻く黒炎と雷光が一層強まっていった。


 ☆☆☆


「おいおいおい。たった一系統増えただけで、とんでもないのが召喚されてるぞ。いやあ、そっちじゃなくて良かった」


 祐馬が苦笑しながら憎まれ口を叩くと、すかさずアフマドが叫んだ。

「やかましい!」


 だが、冗談を言える状況でもない。

 眼前のエンバーシャーマンは、ただ立っているだけで空気を焦がし、雷光が周囲を切り裂く異様な存在感を放っている。


「――とはいえ、三系統でもエラいことになってねえ?」

「普通の魔法使いは一系統を極めるもんだしな。三系統の魔法使いなんて現実に遭遇するようなもんじゃない」

 祐馬と右近が寄り合い話していると、背後から竹熊がのしのしと前に進み出てきた。


「お主ら、下がっておれ。バカ正直に魔法で対応するつもりではあるまいな」

 その声に、二人はすぐに後退する。


「よし。前衛は竹熊に任せよう。魔法殺しの異名を見せてくれ」

 右近が竹熊を見やりながら頷いた。

「承知した!」


 エンバーシャーマンが黒い魔杖を振り上げ、雷撃を繰り出す。

 その瞬間、竹熊が金棒“金嵐”を高々と振りかざし、その雷撃をまともに受け止めた。


 金嵐は無属性金属で作られており、この世界では極めて珍しい。

 魔力をまったく帯びていないこの金属は、魔法の影響を一切受けないのだ。

 ただ、その重量は常人には扱えない代物である。


 雷を帯びたままの金嵐でエンバーシャーマンを殴打する――が、その体は滑らかで、まるで水のように一撃を躱していく。


「いや、それでいい! 魔法を弾き続けてくれ!」

 右近が竹熊の動きを見て判断し、自ら前に飛び出した。


 右近は太刀“春日丸”を抜き、炎のごとく息を吐き出す。


 ――野太刀一刀流  火龍。


 その一撃は、炎を帯びた風の嵐をまといながらエンバーシャーマンを襲った。

 剛剣“霧島”であれば周囲を巻き込んでしまうが、春日丸ならばそれを抑えた精密な攻撃が可能だ。

 しかし、その威力は依然として強大で、エンバーシャーマンのローブを焼き裂き、雷撃の光を鈍らせた。

 だが、エンバーシャーマンは再び魔杖を掲げ、雷撃をまとい始める。


 竹熊は腰の大太刀“比叡”を抜き放った。

 そして脇差“山城”を左手に構える。

 どちらも無属性の金属製であり、魔法を一切寄せ付けない。


 ――雲鷹(うんよう)二刀流  奥義 瑞鶴(ずいかく)


 竹熊は剛力と技を併せ持ち、双剣をエンバーシャーマンの胸元に突き入れる。

 そして、一気に左右へと引き裂いた。

 比叡と山城が雷電を帯びたエンバーシャーマンの身体を容赦なく裂き、その呪文詠唱すらもかき消していく。


「おおおおおおお!!!」


 竹熊の咆哮が響く中、エンバーシャーマンの体は火と雷を撒き散らしながら真っ二つに裂け、やがて霧のように魔素へと還っていった。

 空気に漂う残骸だけが、戦闘の激しさを物語っていた。


 ☆☆☆


 カラミティ・レギオンの前に、第二獣軍長アーダム・ラウテンバッハが待ち焦がれたかのように立ちはだかった。

 巌のような顔に僅かばかりの笑みが浮かんでいる。


 巨体と巨体の対峙――身長三メートルを誇るアーダムは、まるで山が動き出したかのような存在感を放っている。

 その筋骨隆々とした身体は、分厚い鎧に覆われ、巨人特有の圧倒的な威圧感を漂わせていた。


 手にした戦槌(ウォーハンマー)――"天地割り(エクレシアクラッシュ)"は、アーダムの大きさにすら見合わないほど巨大だ。


 その槌頭は無骨で荒々しい意匠が施されており、重圧感を感じさせる。


 カラミティ・レギオンは一切の言葉を発さないまま、漆黒の炎を纏った体を僅かに揺らす。

 赤熱した地殻のような甲冑が軋みを上げ、角の先端が燃え盛る。


 裁きの鞭を手にした姿は、地獄から這い出た審判者そのものであった。

 その鞭が一振りされると、業炎と雷光が絡み合い、大気を切り裂く音が戦場を覆った。


 アーダムは一言も発することなく、重い一歩を踏み出した。

 その足元の大地は、まるで巨岩が叩きつけられたかのように陥没する。


 動きは重厚だが、それでも遅くはない。

 歩くたびに戦槌が地面をかすめ、その衝撃で細かな瓦礫が跳ね上がる。


 カラミティ・レギオンが鞭を一閃。

 雷と炎が絡む業炎の軌跡が、空間を切り裂きながらアーダムへと迫る。

 だが、アーダムはそのまま槌を振り上げ、前方に叩きつけた。


 巨大な衝撃波が業炎の鞭を掻き消し、地面を大きく抉る。

 瓦礫と土煙が舞い上がり、エリア全体が揺れるようだった。


 静寂の中、カラミティ・レギオンの漆黒の双眸がアーダムを見据え、赤熱した地殻が軋む音が響く。

 アーダムは無言のまま次の一歩を踏み出す。

 戦槌を肩に担ぎ上げたその姿は、まさに迫り来る災厄そのもの。


 重い空気が戦場を支配し、圧倒的な質量と破壊力を持つ二者の衝突は、ただただ周囲を黙らせていた。

 次の一撃が放たれるたびに、地形が変わるほどの激突が繰り広げられていく。


 ☆☆☆


 カラミティ・レギオンの業炎の鞭が宙を裂く音とともに振り下ろされた。


 その一撃は、空間すら焦がすかのような凄まじい威力を誇っていた――が、なんの気配もなく、コンラッドがカラミティ・レギオンの傍らに立っていた。


 手にはツヴァイハンダー。

 ――特徴的な大剣が握られている。


 全長二メートルに及ぶ刃は、鋭さと重量感を兼ね備え、リカッソと呼ばれる刃の根元部分は、槍のようにも扱えるよう設計された両手剣である。

 その長大な刃に黒炎の付与が成されて、業炎の鞭を一閃した。


 黒い炎が付与されたツヴァイハンダーは、切れないはずの業炎の鞭を真っ二つに断ち斬った。

 業炎と雷光が四散し、カラミティ・レギオンの動きが僅かに鈍る。


「行け!!」

 コンラッドが叫ぶ。


 その声に応えるように、アーダムが戦槌"天地割り"をカラミティ・レギオンの肩から振り下ろした。

 その一撃は山をも砕くような威力で、カラミティ・レギオンの巨体に直撃した。


 轟音とともに地面が砕け散り、戦槌の衝撃で深海エリア全体が震えた。

 業炎の鎧を纏った魔人の体は、その一撃の前で粉砕され、断裂した破片が黒い霧となって魔素へと還っていく。


 振動が収まり、静寂が戻った中で、アーダムがコンラッドを一瞥した。

 その瞳には、わずかな苛立ちが宿っている。


「余計な真似を……」

 アーダムが低く言った。


 しかし、コンラッドはどこ吹く風という顔で返す。

「次は最終エリアだ。ダメージを残すわけにはいかん」


 その言葉に、アーダムは何も返さず戦槌を肩に担いだ。

 横で見ていたアフマドが肩を竦めて「行こうぜ」と促す。


 彼らの背後で、霧散したカラミティ・レギオンの残骸が静かに深海の空間に溶けていった。


 ☆☆☆


「こ、これは、作戦を立てていないパーティは全滅の可能性が高そうだ! 風の魔素はないものの、それ以外の六系統で合成魔獣や魔物を召喚されれば、対処の仕方がありません!!」

 アナの声が深海エリア全体に響き渡る。

 彼女の声には、緊張と不安が混ざり合っていた。


「このエリアは、ちょっと難関すぎるだろ」

 祐馬が周囲を見渡しながら呟く。


 後から続いてきたパーティの多くが、次々と合成魔獣(キメラ)に翻弄されている。

 戦況は混迷を極め、進むどころか、脱落する者たちが増えていく。


「知力、体力、機転に、そもそもの戦闘能力……すべて優れていないと通過できまい」

 竹熊が低い声で言いながら視線を巡らせる。


 ふとカザーロン家の兄弟を見つけ、その幼い姿に眉をひそめた。

「子供には、酷だのう」


 右近が歩み寄り、竹熊の肩を軽く叩いて声を掛けた。

「これも修行だ。行くぞ」


 二人は頷き、小さな決意を抱えながら深海エリアを去って行く。


 彼らは最終エリアへのワープポイントの前に立つ。

 その背後では、なおも苦戦を強いられるパーティたちの叫び声や合成魔獣の咆哮が響いていた。


 そして、三人は無言で視線を交わすと、迷いなくワープポイントへと足を踏み入れた。

 最終エリアのさらなる試練が、静かに彼らを待ち受けている。


 ☆☆☆


「ま、参ったな……」

 ルイスが目の前にそびえ立つ巨躯の魔人を見上げながら、苦笑いを浮かべた。

 その魔人は全身から異様な魔素を放ち、見る者を威圧している。


「どうすんのよ。こんなもん」

 そう言いながらもシルビアは冷静だった。

 彼女は瞬時に火魔法防御の結界を展開し、仲間たちを守る準備を整える。


「呆けている場合か! 動きながら考えるしかないだろう!」

 ベルナルドが叫び、ロングソードに風魔法を纏わせると、一気に斬りかかっていった。

 しかし、剣が触れる前にエクリプス・オーヴァーロードの全身を覆う黒い瘴気が反応し、鋭い雷光が放たれる。

 ベルナルドは間一髪で飛び退くが、その衝撃に息を呑んだ。


「六界魔人! エクリプス・オーヴァーロード! 地 × 黒 × 雷 × 火 × 白 × 水!! 全系統の組み合わせで合成される魔人に隙など皆無! どう戦うつもりでしょうか?!」

 ラルフのアナウンスがエリアに響き、ギルドの観客席からもざわめきが広がっていく。


「こっちが訊きたいよ」

 ルイスが不満げに言いながらも、手にした短剣に白魔法を付与して準備を整える。


 エクリプス・オーヴァーロードの動きは鈍重だが、その一挙手一投足は大地を揺るがし、空気を震わせる。

 片腕を振り上げるだけで炎と雷が渦を巻き、放たれた衝撃波がシルビアの結界に叩きつけられる。


「耐えられるのも長くない! 早く何か考えなさい!」

 シルビアが声を張り上げた。


 ベルナルドはエクリプス・オーヴァーロードの側面に向かって駆け出した。

 その直情的な行動にルイスはやや躊躇しながらも、短剣を構えて追従する。


 全系統の魔素を操る魔人に対し、無策では到底勝てない――だが、それでも立ち止まるわけにはいかなかった。


 ☆☆☆


 威風堂々とした魔人が三人の前に立ち塞がっていた。


 その巨体は半分が燃え盛る炎と稲妻、もう半分が純白の光と深い水流に覆われており、全身を黒い闇と土の結晶が纏っている。


 背後には六つの環状光輪が輝き、各環にはそれぞれの属性を象徴する紋様が刻まれていた。

 その姿は神秘と畏怖の融合そのものだった。


 六つの属性の力を一斉に解放するたびに、周囲には地割れ、炎、雷、津波、聖光、そして闇が巻き起こる。

 範囲こそ数メートルだが、その破壊力は絶大で、まさに究極の破壊魔法だった。


 シルビアが展開した火魔法防御結界は、わずかな耐久を見せた後、脆くも崩れ去り、霧散する。

 その隙を見て、ベルナルドが前へ駆け出した。


 ――部分強化 広背筋二倍 腕力二倍。


 ベルナルドの体が瞬時に魔力で膨張し、筋肉が隆起する。

 その勢いを風魔法でさらに加速し、ロングソードを回転させながらエクリプス・オーヴァーロードに叩き込んだ。

 斬撃が食い込む感触が一瞬だけ伝わったが、すぐに魔人の炎が反応し、ベルナルドの風魔法を循環させて返してきた。


「くそっ!」


 ベルナルドに弾き返された炎が直撃する直前、ルイスが白魔法を付与した片手盾で炎を弾く。

 盾が激しく震えながらも、ルイスはその勢いを利用して魔人へと突き進んで行った。


「兄貴! 動き続けて、狙いをつけさせるな!」

「おう!」


 ルイスは父から譲り受けた短剣を腰の鞘へ収めると、亜空間収納から一振りの刀を取り出した。

 それは天鳳道場から支給された刀――打刀“緑光(りょっこう)”。


 業物とは呼べないが、初心者用の真剣としては悪くない。

 この刀は攻撃よりも防御や支援に特化しており、回復魔法を付与することで周囲の仲間の傷を癒すことができる特性を持つ。


 ――雹流 居合い斬り。


 ルイスが気合を込めて刀を抜くと、白魔法を纏った緑光が一閃し、魔人の巨腕を斬り裂いた。

 だが、その斬撃を受けた瞬間、魔人は水魔法を跳ね返すように放ち、ルイスを襲った。


「ルイス!」

 ベルナルドが叫ぶ。


 だがルイスは冷静だった。

「思った通りだ! こいつ、攻撃魔法なら別系統の攻撃魔法を、回復魔法なら――別系統の回復魔法で返してくる!」


 その言葉にベルナルドが即座に応じる。

「そうか! つまり――」


「どんどん攻撃しろ! 兄貴! こいつが、いくらでも“回復”してくれるぜ!」


「おおおおおおお!!」


 二人は息を合わせ、エクリプス・オーヴァーロードを押し込んでいく。

 ベルナルドがロングソードに旋風を纏わせて突きを繰り出し、ルイスが緑光に目が眩むほどの白い輝きを付与しながら、袈裟斬りを叩き込む。


 魔人は反撃の間もなく、一撃ごとに崩れていった。

 ついにその巨体は弾き飛ばされるように倒れ、やがて黒い魔素の粒子となって消えていく。


「し、し、信じられない! 六界魔人エクリプス・オーヴァーロードを、子供たちが倒してのけましたア!!」


 ラルフの絶叫がエリアに響き渡り、観客たちが歓声と驚愕の声を上げる中、ルイスとベルナルドの息遣いだけが、戦いの余韻として静かに残っていた。

 お読みいただきありがとうございました。

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 カクヨムでも書いております。宜しくどうぞ。

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