ランキング上位勢に勝てる気がしない
ふと、何の気なしにランキング上位の作品を調べてみた。
エッセイじゃなくて、ハイファンの。
わかったことは、ただただ奴らはすごいということだけだった。
まず第一に、上位勢はそもそも我々と土俵が違う。
すまん、『我々』という単語で、君のことを巻き込んだ。
俺は違うと主張する人は、仲間じゃない。追放される系の主人公だから、かってになろう系してくれ。
私を蔑みながら「ざまあ」してくれれ。
それはさておいて。
なろうにおいて、ランキング上位にある作品が処女作ということはほとんどない。
コツコツと読者を増やしたところで、作品がランキングに乗ることはない。
完結ボーナスとは、本来その作品ではなく、次の作品に働く効果なのだろう。
まずは作品を好きになってもらい、少しずつ作者へのファンを増やす。
そして作品を完結させて、次の作品で勝負する。
その構造を理解しない我々には、そもそも彼らと勝負する資格がなかった。
ランキング上位作品の、PV数をみてみれば明らかだ。
なんと、一話目を投稿した1日目の時点で、1000PVに到達する。
2日目に四話まで投稿すると、それぞれの話に2000PVがつく。合計すれば、はやくも1万PVだ。すごい。
私が書いた長編が、1万PVに到達するのに、一体何ヶ月かかった?
それを彼らは2日で成す。そりゃ勝てるわけがない。
しかも、固定読者というある種のチートを搭載していてその上で、さらに★乞食まで忘れないんだぜ?
努力できる天才とか、最強かよ。
もちろん、作品が面白いという前提はある。
そもそも、最高に面白い作品を書く作者だからこそ、次の作品を読みたいと思ったわけで。
それでも嫉妬をしてしまう。仕方ないじゃん。
だって彼らは、私たちが持っていないものを持っているんだから。その才能まで含めて。
そんな化物達がしのぎを削る戦場で、私たちの作品は投棄されていく。
だから私たちが、私たち自身の作品を『底辺』と自嘲するぐらいは、どうか許してほしい。
自分が底辺だと自覚して、初めて上を向けるのだから。
これは自虐であると同時に、私は上を目指している。という意思表明でもあるのだから。
雨後の竹の子のごとく成長する作品があるその影で、僅かな評価に一喜一憂するなんてのは、まともな精神では耐えられない。
でもそこで諦めたら、それはもうそこまでの人だったってことになってしまう。
今現在が『底辺』であることを受け入れて、だからこそ次にどうするかを考えられる。
思うに、無名なままで戦うのには限度がある。
基本的に彼らは不正などなにもしていない。
こんなつまらない作品がなぜ。その感覚は、正しいのかもしれない。
あなたの作品が、本当はめちゃくちゃ面白いのかもしれない。
だけど、そんなことを言ってもしょうがないよ。
今すぐに、トップランカーと肩を並べて戦おう。なんてことを考えても意味がない。
彼らは、我々のライバルですらない。いわばすでに、レジェンドなのだ。
そんなのと戦おうとするから、道に迷う。そんなことはやめてしまおう。
そうじゃなくて、まずはコツコツと前に進む。
彼らに追いつくことは永遠に叶わないのだとしても、今は隣の名も知らぬ誰かと競い合う。
たった一つのブックマークに喜んで、土台を築く。
英雄達と肩を並べるイメージではなく。
自分たちが新世代の英雄となる。
もしかしたら必要なのは、そんな考え方なのかもしれない。
おもしろかったら★★★★★の評価をお願いします。
そこそこだったら★★★☆☆の評価をお願いします。
つまらなかったら★☆☆☆☆の評価をお願いします。
何かご意見あれば、感想機能を活用ください。