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アレス ~英雄の帰還~  作者: 土屋俊太
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第1話 戦争

地球連合軍と火星同盟軍はデルポイと呼ばれる連合軍の月面都市における宇宙域で激戦を繰り広げていた。

連合軍のアイテル戦闘機と同盟軍のエレボス戦闘機が流星のように飛び交いビーム兵器を撃ち合っていた。

エレボス戦闘機が放ったビームがアイテル戦闘機を撃ち落とし、アイテル戦闘機はデルポイ市の居住区に突っ込み爆発した。

民間人が避難している地下シェルターが激しく揺れ、人々は悲鳴を上げた。

幼いアレスがその人々の中で母親と身を寄せ合っていた。

母親は幼いアレスを抱き寄せた。

「大丈夫よ。きっとお父さんが助けてくれるからね」

爆発音が再び鳴り響いた。

幼いアレスは顔を強ばらせシェルターの天井の向こうで起きている戦争を想像することしかできなかった。


時は経ち、アレスは連合軍のエース・パイロットとして戦闘に参加していた。

彼はアイテル戦闘機を自在に操り敵軍を次々と撃ち落としていった。

へパイストスが戦艦の残骸の向こうからアレスをにらみつけていた。

「アレス…調子に乗るんじゃねえぞ!」

ゼウスはキュクロプス戦艦に搭乗し月面防衛隊の指揮を執っていた。

ゼウスは手を振り上げ艦員に指示を送った。

「よし、雷霆を射出しろ!」

「了解。ケラウノス、発射!」

紡錘形の遠隔装置がキュクロプス戦艦から全方位に発射されると雷が放たれエレボス戦闘機の軍勢に浴びせかけた。

敵軍は火花を上げて次々と炎上し散っていった。

ポセイドンは月面基地で防衛に当たっている隊員たちと一緒に歓声を上げた。

「うおお…こりゃあすげえな!」

アレスは雷光を放っているキュクロプス戦艦を振り返り目を細めた。

「父さん…」

へパイストスはアレスの背後に静かに回りこみほくそ笑んだ。

「あばよ、隊長さん」

へパイストスが放ったビームがアレスの搭乗機に直撃した。

アレスはビームの衝撃を受けて気を失い炎を噴き上げる機体と共に月に落ちていった。

アレスが目を覚ました時、月面はもう間近に迫っていた。

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