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日本人の日序章 第8回アメリカにいた日本人留学生ケンアサガは、恋人ジュンの安全を確保するために、情報マフィアのブキャナンの言うことを聞き日本壊滅プランへの参加を余儀なくされる。

日本人の日序章 第8回 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

Http://www.yamada-kikaku.com/




ケンはモニターに見える恋人のジュンに尋ねる。

「くそっ、博士はどうしたんだ」

「わからないの」

「くそっ、君たち、ジュンを解放しろ。それにバルボア博士をどう

したんだ」

バルボアは博士は、ケンアサガの恩師だ。


アメリカの国家組織、INS、情報ネットワークサービスの

人間ブキャナンはケンの質問に答えずに言った。


 「いいかね、ケン、君が気をうしなっている間に君の体に手術を施

した。小さな爆弾だが、体の非常に効果的な部位にしかけてある」

ブキャナンはケンに、日本壊滅計画の参加、スパイ活動を考究している。


 「何だって」


「いずれにしても、君は我々の言う事を聞かざるをえんのだよ」

すでに世界各国は、日本壊滅計画の条約を締結していた。


 「俺は、、意識を失なっていた間はそんなに長かったのか」


 「我々はさらに予備処置として、君の恋人ジュンを確保している。

君が命令に従わなければ、君が死ぬだけではない。同時に君の恋人

ジュッも死ぬだろう。博士は我々の仕事に協力してもらっていると

いえばどうだね」


 「くそっ、何んて奴らだ。この情報マフィアめ」


 「いいかね。この日本人抹殺作業が終った後始まるのは権力闘争だ。

その権力闘争に我々は参加できる実力を持っている。悪い事はいわ

ん、我々を手伝うのだ」


 「という事は、このプランを考え出した奴を殺す事もできるのか」

 「可能性はある」ケンは思っていることを話した。


 ケンはしばらく考えていたが、首肯した。

 「わかった。君の命令にしたがおう」


 ブキャナンは軽く、ケンの肩をたたき、握手を求めてきた。

 「ありがとう、ケン」


 が、

ブキャナンはケンの心の中におこりつつある狂気と殺意に気

づいていなかった。


 ケンの眼には地球がまっ赤にそまっているように見えた。



日本人の日序章 第8回 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

Http://www.yamada-kikaku.com/



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