プロローグ
作者名を変えます。
遂にボス部屋まで来た!
俺はアキ。本名は倉光 秋で此の世界はVRMMOゲームのごちゃまぜオンライン通称ゴマオンラインの中だ。
剣あり銃あり魔法ありの時代設定バラバラのゲームである。
俺のアバターは銀髪で青で色の眼、身長は九歳位の獣人だ。職業は魔剣銃士とか言う銃で遠距離、剣で近距離、魔法で支援出来る。
深く深呼吸し、巨大な扉を開ける。中に入ると紫色の葉っぱの生えた森の中に居た。
え?でもでもでも。ん?
バタン!
大きな扉が勢い良く閉められて消えた。
「どうなってるんだー!」
胡坐をかいて座った時、目の前にホワイトタイガーが居た。
ホワイトタイガーさん俺はおいしくないよぉ。
そう思った時、ホワイトタイガーさんは段々と小さくなっていき子猫サイズになってしまった。
「にゃん」
そう鳴いて頭を俺に擦り付けて来た。
ちょちょちょっと待て!虎がにゃんって何!?明らかにおかしいだろ!しかもゲームでは白毛の虎はワータイガーの特異種だし!
「一緒に来るのか?」
尋ねるとうんと言っているように「にゃん!」と鳴いた。
頭に上って来て留まる。
可愛いなぁお前。そうだ!名前を付けてあげよう!白い毛だからシロだ!
ネーミングセンスの無い俺が名付けるとこうなってしまうのだ。
「シロ」
「にゃあ!」
《ワータイガー特異種テイムモンスターに登録しました。称号『驚異のペット』『異世界の迷い人』を獲得しました。ユニークスキルム【テイム】を獲得しました》
そう言えば音が良くなって、視界も綺麗になっている様な気がする。
此処は魔獣の森か。
「マップオープン」
《マップを開きます》
半透明のマップが開かれた。
現在位置から一番近くの町をタップし、マーキングした。
暫く歩くと赤い屋根の家が幾つか見えた。何だかざわざわしている様だ。
村に入ると一か所に人が集まっていた。
「フラード伯爵が倒れられたぞ!誰か回復魔法を!」
叫び声が聞こえてきたが俺は疑問に思った。――何故NPCの頭上に名前の表示が存在しないのかと。
一応助けるか。其の方が方良い事有りそうだしね。
俺は人込みをするりと抜けて倒れた人の所に向かったが途中で手が当たり痛かった。
ゴマオンラインには痛みは無かった筈だ。其れは置いといて一先ず回復が先だ。
倒れて居る人に近付いておかしいことに気が付いた。普通はダメージエフェクトで血は流さない様にしてあった筈だが赤黒い血溜まりが出来ているのだ。
回復の指輪と言うアイテムを付けた右手を伯爵に当てて魔力を流す。
伯爵は緑色の光に包まれて、傷口が閉じていく。