マンガの基本は手塚治虫
マンガの基本は手塚治虫。
正確に言うと「マンガの基本は手塚治虫というアニメーター」
もっとハッキリいうと「マンガの基本は手塚治虫という富野由悠季の上司だったアニメーター」
さらに詳しく言うと「マンガの基本は手塚治虫というアニメを作ってしまうほどのアニメオタクであるアニメーター」
この事実を理解すれば、誰でもマンガを描ける。
マンガ講座とかノウハウ本には難しいことが書かれているが、重要な部分が抜けている。
【マンガはアニメ】
マンガは紙上上映されるアニメ映画。
マンガを描くために必要なのは、デッサンでも画力でもない。
そんなものはデジタルカメラと可動フィギュアで十分。
可動フィギュアを撮影して、上から骨格を描き込み、肉付けをすればキャラが描ける。
必要なのが手塚治虫と同じく
【映画オタク】になること
映画を毎日見るくらいにハマることからオタク道は始まる。
オタクにならないとマンガは描けない。
映画を評論できるぐらいにならないと、自分の作品の評論もできない。
いい映画を見ないと、いいアニメはわからない。
いいアニメがわからないといい漫画は描けない。
ピントが外れるので、無駄に時間と労力を潰すことになる。
コマ割り 効果音 効果線 トーン カメラワーク デフォルメしたポーズ
様々な漫画技術を駆使して、動きを表現するのがマンガ。
動きの表現の前には画力もストーリーもあまり意味がない。
マンガはストーリーが面白いのではない。
動いているから面白い。
画力が高いだけの漫画は残らない。
残るのは、動きを表現したマンガ。
ストーリーの表現としては小説のほうが断然有利になる。
そして、一番重要なことを言う必要がある。
【アニメ化して成功するマンガがいい漫画の条件である】
マンガの評価基準は画力でもストーリーでもない。
ただ一つ、アニメ化して成功したか、何度もアニメ化しているのか。
そして、日曜夜のうつ状態を表現する国民的アニメの原作は日常四コマ漫画である。
日常四コマ漫画は商業化している作品は少ない割には、アニメ化して成功している作品は多い。
日常四コマ漫画こそがアニメ化しやすいマンガであり、マンガの基本である。
四コマ漫画を起承転結四本並べて、起承と転結の間にイキャッチを入れて、前後にオープニングとエンディングをいれて、アニメ構成でつなげて、絵コンテにまとめ、コマ割りをつくり、フィルムブックにまとめるとネームが完成する。
日常四コマ漫画は単語カードにネタとキャラを書き込んで、KJ法で並べて、セリフとト書きをコマ単位に書いて、テキストで四コママンガを作り、絵を入れる。
単語カードにセリフとト書きをコマ単位に書いて四コマ単位に場面単位でつなげると小説ができる。
もちろん、マンガをそんな描き方でウェブ連載が当たり前になれば、出版社の新人賞は意味がなくなる。
誰でもマンガを描けるようになるのだから。
駄マスゴミとか言われているマスコミである出版社にとっては、マンガにしてはいけないタブーなどいくらでもある。
ウェブ連載ならそんなタブーは一切関係ない。
読者を増やすことが目的になる。
マンガは現実社会を誇張省略変形デフォルメして、社会問題をハッキリと浮き彫りにすること。
創作はハッキリとした正解を出さない。
自分の正解を出すのは読者の仕事。
作者が関わってはいけない。
作者が行うのは問題提起のみ。
現在、目の前にある現実を、わかりやすく整理するのが創作者の仕事。
マンガの基本は社会風刺。
マンガを描くためには、ストーリーを作る必要がある。
ストーリーをつくるには、小説を書く。
読者がつくような、まともに読める小説を書く必要がある。
小説のノウハウ本を読んでも、小説は書けない。
停滞した結果、一つの結論を得ることになる。
小説も漫画もアンメも基本は四コマ漫画だった、と。