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4 リア充

 ネットゲームを始めて二年が経過した。正樹は器用にネットと現実世界を区別していて充実した毎日を送っていた。

 最近は同じクラスの女子から告白され付き合うことになり所謂『リア充』だった。それでも毎日『KR』に接続してゲームを楽しんでいた。


 ギルドのメンバーはあれから入れ代わり立ち代わりで、今は三十人ほどの大所帯になってきた。正樹は早くも古参と呼ばれる側になってきておりプレイスキルの高さやキャラクターの設定のためか人気が高かった。

意識しているつもりはないが女と勘違いされているらしく、男キャラから親切に扱われアイテムをもらうことや美味い狩りに誘ってもらうことも多かった。


 今残っている初期ギルドメンバーは七人だ。ギルドマスターのKAZUは勿論のことミストと☆乙女☆もまだ残っている。

さらにはミストと個人的な話もするようになっており、ネットでの友人とも言える存在になっていた。

☆乙女☆もチャットや操作が上達していて、一緒にパーティを組むと素早く徹底した回復により安心して狩りができるようになっている。

今がネットゲームの一番楽しい時かもしれない。


 狩りの合間にミストと雑談をする。


月姫:そろそろ受験なんだよね

ミスト:心配?

月姫:ううん。ちゃんと行けるとこにいくつもり

ミスト:そか

ミスト:俺は転職考えてる

月姫:へーなにすんの?

ミスト:キコリw

月姫:なにそれw

ミスト:まああれだよ。好きな仕事しないとお金あっても辛いぞってこと

月姫:大人って大変だなw

ミスト:子供は子供で大変だけどなw


 正樹はミストを兄のように感じていた。双子の姉達は過干渉でしつこく納得をしない人種だった。

それに比べるとミストはちゃんと聞きたい答えをくれ、追及をしてこない。しかも知識も話題も豊富で、ネットで検索を掛けるよりもまずミストに聞こうと思うのだった。

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