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第九十三話 分からない事だらけ

 「えっ……?」


 俺はドーラ君の言葉の前に声が詰まる。そして、教室が静まり返った。

 ベイル先輩がやられた? ……そんな馬鹿な? あれだけの力を持っているベイル先輩がやられる? ありえない! 手を合わした俺だから分かるけどあの強さは本物だ。あの人を倒せる人なんてそう簡単にいない。


 「おいドーラ!! ベイル先輩がやられたってどういう事だよ!?」


 ジャグナル君はドーラ君に詰め寄り問いかける。


 「俺も聞いた話だけど、さっきセンコー達が話してるのを耳に挟んだんだが、ベイル先輩は今朝街で倒れていたみたいだ。どうやら魔法を全身に浴びまくってやられたらしい。意識不明みたいだ」


 魔法……? 意識不明……?


 「……もしかしてベイル先輩は二年生を追ってたから?」


 黙って話を聞いていたライア君が呟く。

 そうだ。ベイル先輩は二年生を追っていた。という事はベイル先輩は二年生にやられたのか? 魔導具を持ってるって話だったけど……。


 「それは分からねぇ。ただ、その話を聞いてから三年生の階も見てきたけど動揺してる様子だったし、ベイル先輩は一人で動いていたんだろうな」

 「あのベイル先輩が……くそっ!」

 「うーん、僕たちの知ってる事だけじゃ分からないな……」


 ライア君の言う通り、俺たちの知っている事だけじゃ情報が不足している。

 このまま考えていても何もはっきりした答えは出てこないだろう。


 「ちょ、ライト君どこへ!?」


 俺は自然と足が動いていた。


 「二年生に直接聞いてくる」

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