表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/143

第九十一話 謎多き集団

 「影の翼(シャドウ・ウイング)ってのは昔からある不良ヤンキーのグループで恐喝、強盗、何でもありの集団で自分達の思うままに行動する組織だ」


 うーん、前世で言う少し前の暴走族みたいなイメージかな? まぁ強盗とかある時点でそれより悪い集団なんだろうけど。


 「だが、近年はウェルホルム王国の児童の健全育成計画によって 影の翼(シャドウ・ウイング)は徐々に弱体化していった」


 うわ〜なんかちょっとイメージと違う世界観になってきたな。

 児童の健全育成計画って……。


 「でも、近頃新しくリーダーになった男を前に勢力を盛り返したって訳だ」


 新しいリーダー……そいつが集団を強化したのか。うーん、よっぽど悪い奴なんだろうな。でも、それだけ人を惹きつける力があるってだろうか? 不良(ヤンキー)のリーダーだもんな。


 「そのリーダーってのは?」

 「それがそのリーダーって奴の姿を見た奴はいねぇんだ。と言うより 影の翼(シャドウ・ウイング)自体がベールに包まれてるからな」

 「そうなんだ」


 謎の組織……なんか嫌な予感がするな。


 「ともかくだ! 俺はそんな奴らと一緒じゃねぇ! 俺はただ強さを極めたいだけだ!」

 「そうだ! 奴らみたいな薄暗い事はしねぇ! やるなら姿見せて正々堂々だ!」


 そう言えば確かにこの二人は絡んできたり、自分より弱い人間をはべらかしてたけど、犯罪行為はしてるの見た事ないな。それに自分も表舞台に立つし。


 「はいはい、分かったからそろそろ帰ろうか!」

 「「ちゃんと聞け!」」


 いつもの如くライア君が二人をからかい話をまとめる。

 俺はいつものやりとりを目の前にしながらなぜか不吉な予感を感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ